1.はじめに 笠井憲雪(東北大・医・動物実験) 実験動物の福祉を考えるとき、実験における適正な麻酔法の使用は苦痛排除手段と して最も重要な技術であることは疑いがない。そして実験動物に携わる獣医師集団で ある日本実験動物医学会の存在意義が発揮される最重要分野であることも論を待たな い。将来は本学会の会員誰でもが実験動物麻酔法のエキスパートであることが理想で あり、学会としてはこれを重要な活柱の一つとして活動を行って行くべきであると考 える。 これまで、本学会では実験動物懇話会時代の平成4年4月に「実験動物麻酔の改善 を求めて」というタイトルでシンポジウムを行っている。それから4年の歳月が過ぎ たが、本学会としてはもっと頻繁にこのテーマを取り上げ、恒常的に勉強を続けるべ きであろう。今回はその一貫として医学、獣医学の麻酔学の第一線で活躍している若 手研究者にそれぞれの分野における最新の麻酔学についての講演をお願いした。