JALAM NEWS LETTER

実験動物医学
Japanese Association for Laboratory
Animal Medicine (JALAM)

NO.22 / 2004.3
日本実験動物医学会
〒180-8602 東京都武蔵野市境南町1-7-1
日本獣医畜産大学実験動物学教室内
Tel.0422-31-4151(314)
URL http://www.adthree.com/jalam/

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主な内容

●平成15年度総会のお知らせ	2

●認定委員会からのお知らせ	2

●「認定獣医師の会」のご案内	3

●日本実験動物医学会認定獣医師認定規則	4

●学術集会委員会からの麻酔研修会開催結果報告	11

●第137回日本獣医学会のお知らせ	14

●事務局だより 会費納入のお願い	16

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平成15年度総会のお知らせ


         日時:平成16年4月4日 12:00〜13:00
         場所:日本大学生物資源科学部
(第137回日本獣医学会第5会場本館4F)

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認定委員会からのお知らせ

平成15年度日本実験動物医学会認定獣医師認定結果

平成15年度は以下の2名の方が新たに認定獣医師として認定されました(平成15年3月 24日付け)。

平成15年度認定者 奥村 浩  (認定第63号)
平成15年度認定者 高木 久宜 (認定第64号)

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第137回日本獣医学会における認定獣医師資格単位対象プログラム

 第137回日本獣医学会での右記シンポジウムとワークショップをいずれもJALAM主催研修
会とし、それらへの出席を認定獣医師資格単位と致します。

1.シンポジウム
テ ー マ:「サル類における循環器疾患モデル」
日  時:平成16年4月4日(日) 9:00〜12:00
場  所:第5会場(本館4F)
演題番号:KS-01〜07
認定単位:新規申請者:必須分野で申請する場合  10単位
               選択分野で申請する場合   5単位

     更新申請者:第一分野で申請      10単位
               第二分野としては申請出来ない

2.ワークショップ
テ ー マ:「感染症新法の改正と実験動物医学」
日  時:平成16年4月4日(日) 15:00〜18:00
場  所:第5会場(本館4F)
演題番号:KWー01〜03
認定単位:新規申請者:必須分野で申請する場合  10単位
               選択分野で申請する場合   5単位

     更新申請者:第一分野で申請      10単位
 第二分野としては申請出来ない

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日本実験動物医学会認定獣医師認定規則

第1条 目的
 日本実験動物医学会は認定獣医師制度を設け、試験と資格審査による「認定獣医師」を認定す
る.
第2条 認定委員会
 1 認定獣医師を認定するために認定委員会を設置する.
 2 委員長は学会理事の中から会長が指名し、委員は認定獣医師から委員長が指名する.
  ただし必要があれば認定獣医師以外からも指名することができる.
 3 任期は3年とし、再任を妨げない.
第3条 認定審査
  認定審査は資格審査と試験からなり、合格にはそれぞれが基準点に達しなければならない.
 1 資格審査の基準
 (1)獣医師であること.
 (2)出願時に3年以上継続して学会会員であること。
 (3)別表1の認定獣医師資格基準による合計が70単位以上であること.
 2 試験
  試験方法については別途定める.
 3 認定審査を申請するものは審査料を申請時に支払わなければならない.審査料は別に定め
る.
第4条  認定登録
 1  認定審査に合格した者は日本実験動物医学会長より認定証が交付され、認定獣医師名簿に
登録される。
 2 認定審査に合格した者は認定を受けるために認定料を支払わなければならない。認定料は
別に定める。
第5条 有効期間と更新
 1   認定獣医師の資格の有効期間は認定後5年とする.
 2 有効期間終了後さらに認定を受けようと思う者は、有効期間終了前に更新をしなければな
らない.
 3 更新には次の資格審査をうける
 (1)認定獣医師資格取得後の本学会会員歴が継続していること.
 (2)認定獣医師更新資格基準による合計単位が80単位以上であること(別表2.).
 4 更新審査を申請するものは審査料を申請時に支払わなければならない.審査料は別に定め
る.
 5 更新審査合格者は認定を受けるために認定料を支払わなければならない.認定料は別に定
める.
第6条 認定の取り消し
 認定獣医師に適格でない事由が生じた場合は、認定を取り消すことがある.
第7条 名誉認定獣医師
 1 実験動物医学の専門分野に優れた貢献をした個人に「名誉認定獣医師」の称号を授与する
  ことができる.
 2 この称号を授与される者は獣医師の資格を問わない.
 3 この称号を授与される者は認定委員会または認定獣医師の会〈JCLAM〉の推薦により、日
  本実験動物医学会理事会により決定される.
 4 名誉認定獣医師は認定料等の経費の支払いは求められず、選挙権を含む認定制度の運営に
  携わることはできないが、認定制度の各種活動に加わることができる.
第8条 生涯認定獣医師
 1 現役を退いた認定獣医師は認定委員会へ申請することにより、生涯認定獣医師として登録
  することができる.生涯認定獣医師は認定獣医師として認定される.
 2 予備認定獣医師は認定料等の経費の支払いは免除され各種選挙権を含む認定制度の運営に
  携わることはできないが、認定制度の各種活動に加わることができる.
第9条 予備登録
 1 認定審査に合格後直ちに認定登録を行わない者、または更新をしない者は予備登録名
  簿に登録される.予備登録者は認定獣医師として認定されない.
 2 予備登録者は認定制度の運営および活動に携わることはできない.また、認定獣医師とし
て
  の権利を行使することはできない.
 3 予備登録者は認定登録をするか、または更新申請をして更新審査に合格し、認定経費を納
  入することにより認定獣医師として認定される.
 4 予備登録の有効期限は5年とする.ただし、特別の事情がある場合には延長することがで
  きる.
第10条 その他
 1 この規程は平成10年8月13日から施行する.
 2 この規程は平成11年10月25日に改正した.
 3 この規程は平成13年4月4日に改正した.

認定経費に関する申し合わせ
 1 認定審査に関わる審査料は20,000円とする.
 2 認定審査に関わる認定料は10,000円とする.
 3 更新審査に関わる審査料は10,000円とする.
 4 更新審査に関わる認定料は5,000円とする.
この申し合わせは平成13年4月4日から施行する.

別表1. 認定獣医師資格単位基準の内訳
 評点は必須分野と選択分野からなる.必須分野はすべての条件を満たすこと.選択分野から30
単位以上を取得し、必須分野と選択分野の合計70単位を認定の必要単位とする.
□必須分野:つぎのすべてを満たすこと.
 1.査読制度のある雑誌に掲載され、自らの研究活動を証明できる原著または短報の筆頭著者
  生命科学関連論文1編                                         20単位
 2.JALAM主催研修会への参加2回                                20単位
□選択分野:必須分野に申請した事項は除くこと.
 ・実験動物医学分野での経験が5年以上ある10単位
 ・博士号の取得者 10単位
 1.査読制度のある雑誌に掲載された原著または短報、あるいは症例報告などの生命科学関連
  論文(必須分野で審査されたものは除く)
  筆頭著者10単位/編   共著者 5単位/編
 2.日本実験動物医学会(前身の実験動物医学研究会を含む)(略称:JALAM)、日本実験動物
  学会(略称:JALAS)および日本獣医学会(略称:JSVS)における学会発表
  筆頭著者  JALAM/JALAS/JSVS                               5単位/回
  共著者   JALAM/JALAS/JSVS                               2単位/回
 ・JALAM/JALAS/JSVS以外の生命科学関連学会での発表
                                 筆頭著者 3単位/回  共著者 1単位/回
  JALAM主催研修会への参加 5単位/回(必須分野で審査されたものは除く)
 ・JALAM主催ウェットハンド研修会への参加                        10単位/回
 ・JALAMが認めた研修会等への参加
  その都度JALAMが単位を決定する

別表2. 認定獣医師更新時資格単位基準の内訳
 認定獣医師認定後または前回更新後の5年間の活動について単位をつける.活動は学会活動
(学会発表と研修・試験)とそれ以外の2分野からなる.
 更新に必要な単位数を80単位とし、そのうち第1分野から最低40単位取得する.ただし第1分野
で80単位を取得しても良い.
□第1分野
 ・日本実験動物医学会(前身の実験動物医学研究会を含む)(略称:JALAM)、日本実験動物学
会(略称:JALAS)および日本獣医学会(略称:JSVS)における学会発表
                              筆頭著者 5単位/回   共著者  2単位/回
 ・JALAM企画の研修会参加(単位数はその都度決定する)
  参考例
  獣医学会での教育セミナー等への参加                            10単位/回
  同指導的参加(教育セミナー講師等)                            13単位/回
  ウェットハンド研修会への参加                                  15単位/回
  同指導的参加(研修会講師等)                                  20単位/回
 ・認定筆記試験受験 (全試験を100点満点に換算して)         1点=1単位
□第2分野
 ・JALAM/JALAS/JSVS以外の生命科学関連学会での発表
                                  筆頭著者 2単位/回   共著者1単位/回
 ・査読制度のある雑誌に掲載された生命科学関連論文
                                 筆頭著者10単位/編、  共著者 3単位/編
 ・JALAMが認めた他会の研修会等への参加および指導的参加
  その都度JALAMが単位数を設定する                          (1〜5単位)
                                 例:参加 2単位  指導的参加 4単位
 ・認定試験問題作成(公募問題に応募)                       3問=2単位
 ・研究機関で実験動物医学に関する指導的役割を担う(新規・継続) 10単位
 ・博士号の取得                                                  5単位
 ・動物実験・実験動物に関する評論(新聞・雑誌・TV・ラジオ等)     3単位
 ・動物実験・実験動物に関する本の執筆、編集                      5単位
 ・日本獣医師会生涯教育事業(本会主催事業を除く)1ポイント=1単位、20単位まで.

 他会企画研修会は前もって調査(申告)し、認定委員会が認定し単位を設定する.日獣の生涯
研修事業と重複しないようにする.
 日本獣医師会生涯教育事業は本年度試験的に始まった事業であり、本学会も参加する.これを
利用することにより、地方の会員も単位を獲得することができる.


◇ 更新時単位取得例く5年間で80単位取得例)

1.大学勤務者(1)
  第1分野 日本実験動物学会発表  筆頭者                 1回  5単位
                   共著者                 3回  6単位
                   研修会参加             5回 50単位
  第2分野 論文発表        共著者              1回  5単位
       他会企画研修会参加 5回(×2単位)                  10単位
       研究機関で実験動物医学に関する指導的役割を担う   10単位
                                  合計  86単位
2.大学勤務者(2)
  第1分野 日本実験動物学会発表   筆頭者              1回  5単位
                   共著者              5回 10単位
                  研修会参加              3回 30単位

  第2分野 論文発表         共著者              1回  5単位
       他会企画研修会参加          5回(×2単位)10単位
       研究機関で実験動物医学に関する指導的役割を担う   10単位
       試験問題作成                                  5回10単位
                                                            合計  80単位

3.製薬会社勤務者(1)
  第1分野 日本実験動物学会発表     共著者             3回 6単位
       研修会参加                                   4回 40単位

  第2分野 他会企画研修会参加10回(×2単位)20単位
       研究機関で実験動物医学に関する指導的役割を担う   10単位
       試験問題作成                                 2回 4単位
                                                            合計  80単位

4.製薬会社勤務者(2)
  第1分野 日本実験動物学会発表筆頭著者                 1回 5単位
                  共著者                 3回 6単位
       研修会参加                                   3回 30単位

  第2分野 他会企画研修会参加10回(×2単位)          20単位
       研究機関で実験動物医学に関する指導的役割を担う    10単位
       試験問題作成                                    2回 4単位
       日本獣医師会生涯教育事業                             6単位
                                                            合計  81単位

5.地方在住者  (1)
  第1分野 研修会参加                                     4回 40単位
  第2分野 他会企画研修会参加 5回〈×2単位〉                  10単位
              研究機関で実験動物医学に関する指導的役割を担う      10単位
              日本獣医師会生涯教育事業                      20単位
                                           合計  80単位

6.地方在住者  (2)
  第1分野 研修会参加                           4回 40単位
  第2分野 他会企画研修会参加 2回(×2単位)                   4単位
              研究機関で実験動物医学に関する指導的役割を担う      10単位
       日本獣医師会生涯教育事業                       18単位
       試験問題作成                         4回   8単位
                                          合計   80単位

7.更新単位を取得していない場合(1)または不足の場合(2)
(1)第一分野 認定筆記試験受験                  80点取得  合計80単位
(2)第一分野 不足分を認定筆記試験受験で取得する.

□試験の概要
(1)試験は「実験動物医学総論」の必須科目と「実験動物医学各論」の選択科目からなる.
(2)「実験動物医学各論」はAおよびBからなり、どちらか一科目を選択する。
  対象動物
  A:主としてゲッシ目並びにウサギ目。鳥類、爬虫類、両生類、魚類なども含む.
  B:主としてネコ、イヌ、サル、ブタ、ヤギ、ヒツジなど。その他中・大動物も含む.
(3)試験問題はすべて5肢択一とする.
(4)総論には動物種に限定されない共通問題のほか、各動物種固有の基礎的各論問題も含まれ
   る.
(5)総論50点、各論50点の計100点満点で、80点以上を合格とする.

□参考教科書
「獣医実験動物学」光岡知足、波岡茂郎、輿水馨、前島一淑編、川島書店、1990
「最新実験動物学」前島一淑、笠井憲雪編、朝倉書店、1998
上記の教科書はあくまで参考教科書であって、時事的問題などで逸脱もありえます.

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学術集会委員会からの麻酔研修会開催結果報告

委員長:黒澤 努


本会初の実地研修会(ウエットハンド)となる麻酔研修会を以下の要領で開催しましたので報
告します。
なお最後には研修生の感想文も合わせて掲載させていただきます。
ご希望が多ければまた次回も企画いたしますので会員の皆様の絶大なるご支援をよろしくお願
い申し上げます。


記

          期 間:平成15年11月29日(土)13時30分から
          平成15年12月 1日(月)12時30分まで
      場 所:栃木県河内郡南河内町薬師寺3311-1
       自治医科大学 実験医学センター
      参加者:単位取得者の項参照
      内容(資料別添):

11月29日(土)
13:30-14:30  講義「動物実験成績に対する麻酔薬の影響」
自治医科大学 袴田 陽二 講師
14:30-       実習「マウスの麻酔」
大阪大学 黒澤 努 講師
11月30日(日)
8:30-13:00  実習「ラットおよびウサギの麻酔」
大阪大学 黒澤 努 講師
14:00-15:00  特別講義
自治医科大学 小林 英司 先生
15:30-16:30  実習「麻酔銃による実験動物の麻酔」
獨協医科大学 篠田 元扶 講師
16:30-       実習「ブタの麻酔」
自治医科大学 田中 穂積 講師
12月1日(月)
9:30-11:00  現地実習「自治医科大学手術室見学」
11:00-12:00  実習「実験動物の安楽死」
大阪大学 黒澤 努 講師
12:00-13:00  総合討論

 講義では、脳の神経生理学的実験における麻酔薬の影響について最近の論文から引用し、デー
タを取る上で留意しなければならない麻酔法について袴田講師から、また、自治医科大学の小林
教授を招いて、最近の臓器移植における実験動物利用の現状、問題点、今後の動向等について講
義を受け、さらに自治医科大学附属病院内の見学を賜った。
 実習については、麻酔法についてはマウス、ラット、ウサギ、ブタごとに、解離性麻酔薬、バ
ルビツール系麻酔薬、吸入麻酔薬、α2ブロッカー鎮静薬等の各種薬剤を異なるルートで投与し、
その導入時間、麻酔時間、覚醒の早さ等について参加者各自が体験実習した。ウサギとブタにつ
いては、マイナーサージェリーの実習として血管カテーテル留置も行った。また、ブタについて
は、篠田講師の実演により、麻酔銃(要使用許可)による麻酔法、吹き矢による麻酔法を実習し
た。
 総合討論では、参加者が少人数であったため、むしろ相互に相談しやすく、充実した内容であ
ったという意見の反面、実験動物医学会の中で関心が薄いのではないかという懸念と、今後同様
の研修会を行う上での主催側の準備段階での反省点等を伝達していく必要があると痛感した。
以上

単位取得者
・ウエットハンド研修会への参加:15単位
木下 邦明(ポーラ化成工業(株)中央研究所動物管理室)
木村 準(日本大学総合科学研究所(工学部ハイテクセンター)
今野 兼次郎(群馬大学大学院医学系研究科附属動物実験施設)
鈴木 真(ファイザー(株)中央研究所)
筒井 真理子((独)家畜改良センター茨城牧場)
手塚 英夫(山梨大学総合分析実験センター資源開発分野)
        (以上 五十音順)
・ウエットハンド研修会指導的参加(講師等):20単位
獨協医科大学 篠田 元扶
大阪大学   黒澤 努
自治医科大学 田中 穂積
自治医科大学 袴田 陽二
大阪大学   大洞 嗣子

研修会収支決算報告
 認定証作成修了後、別途提出

また本研修会には以下の団体、企業の協力協賛をうけたことを記し、感謝の気持ちとさせてい
ただきます。

協力:自治医科大学実験動物センター
獨協医科大学実験動物センター
群馬大学医学部附属動物実験施設
大阪大学医学部附属動物実験施設
協賛:日本チャールスリバー株式会社
家畜改良センター茨城牧場 
株式会社 夏目製作所
アコマ医科工業株式会社
武田シェーリングプラウ株式会社
明治製菓株式会社
日本全薬工業株式会社


参加者個人からの感想報告(JALAMメーリングリストより投稿順)

今野兼次郎(群馬大学)

 11/29,30,12/1に自治医大で開催されました日本実験動物医学会実験動物麻酔研修会に参加
して参りました。
 お恥ずかしい話ですが、動物実験施設に所属しながら、ウサギの保定方法すら知らず、麻酔を
したのも初めてでしたので、大変勉強になりました。また、マウスやラットに投与したことのな
い麻酔薬を投与し、その効果をじっくりと観察することが出来たのも大変為になりました。さら
には、なかなか経験する機会の少ないミニブタの解剖や麻酔、気管チューブ挿管等、大変貴重な
経験が出来ました。
 今回の経験は私個人だけではなく、今後施設利用者への直接的な還元が可能で、その点でも非
常に有益な研修会参加でした。
 また、私にとっては人との出逢いも大変大きな収穫でした。同じ獣医師でありながら、なかな
かじっくりお話しする機会の少ない、企業や役所に勤務される方々とも、いろいろな情報交換出
来たことは大きな収穫でした。
 以上、よかった点ばかり述べましたが、欠点は参加費だと思われます。今回は参加費と宿泊代
で4万円、それとは別に交通費が必要でした。今回私は自費参加で、正直申しまして大きな出費
でした。しかしながら、内容からすれば決して高いとは感じられませんでしたし、とくにミニブ
タに関してはお金を出してもなかなか経験できないことばかりでしたので、それだけでも非常に
満足でした。
 長くなってしまいましたが、個人的には皆さんが参加されることをお薦め致します。
 最後に、黒澤先生を始め、自治医大の田中先生や袴田先生など、今回の研修会を開催して頂い
た関係者の方々に深く御礼申し上げます。今後は、麻酔だけでなく、感染症などの研修会があれ
ば、また参加させて頂きたいと思いますので、その際はよろしくお願い致します。
 以上、研修会参加のご報告をもちまして、お約束通り、研修会参加の締めとさせて頂きます。


手塚英夫(山梨大学)

平成15年11月29日より12月1日まで3日間にわたり、自治医大で開催された麻酔に関するウエ
ットハンド研修会に参加した感想を述べたいと思います。
感想投稿の締め切りについて、年内を目安としたいということでしたが、間際になりましたこ
とをお詫びします。
この研修会については、11月14日付の黒澤先生のメールの添付書類に、その概要の記載があり
ます。重複しますが、それを参考までに添付します。当初の募集予定人数は、25名ということで
したが、実際には正規の応募6名ということで、開始直前に、本当に開催できるか私より責任者
の黒澤先生に確認させていただきました。しかしながら、参加者が少なくとも最初だから実施す
ることに決まったということでした。
参加した結果は、参加費3万円を払っても本当に余りあるほど、充実したものでした。実験動
物も、麻酔に必要な実験機器、手術器具、麻酔薬等のすべてにわたって、よい品質のものが、本
当に十分な数用意されていて、こんなに恵まれて経験できるなんて、本当に驚きました。また、
研修内容も3日間、参加した研修生が食事の時間も忘れて打ち込んでしまうほど充実したもので
した。3日間、正味は48時間余でしたが、あまりに短いと感じたほどでした。参加者6名という
少なさで、主催の学会や尽力いただいた方々には本当に申し訳ないけれども、参加した立場のも
のにとってはかえって幸いと感じるくらい、講師の方々とのマンツーマンに近い研修でした。こ
れだけの内容の研修であることがわかっていたら、きっともっと多くの方々が参加したのではと
心より感じました。この研修内容の充実の点については、12月4日付の群馬大、今野先生のメー
ルにもある通りです。
今回は、研修前の募集期間がやや短めだったのと、参加費3万円というのが、私には当初、研
修内容の詳細も不明で、ウエットハンド研修会に自腹で参加するのは初めてだけに、参加するま
では正直、どのくらいの成果が得られるか気がかりだったことでした。普段の実験はマウス、ラ
ットを使っていますが、麻酔については、学生時代に習った知識や教科書を読んでいるだけで、
実際には、簡単な麻酔は未だにエーテル、注射麻酔の場合は不満を感じながらもネンブタール、
という状況でした。これでは時代遅れかなと思いながらも、実地に使うには実際にうまく行くこ
との確信がないと使えないし、かといって、なかなか実地に試してみる時間の余裕もないという
日々が続いていたことから、参加に踏み切ったのでした。
 ご参考までに研修内容の一部を紹介します。
1) 麻酔の実習については、実験小動物はマウス、ラット、実験中動物はウサギ、実験大動物
はミニブタ、各々、十分な数の動物が準備されておりました。注射麻酔薬および吸入麻酔薬を使
用して麻酔の導入から覚醒まで時間を計って確認するということでした。動物も薬品も充分あり
ましたが、これだけの動物種に対して、注射麻酔と吸入麻酔の両方を試みるというのはとても大
変で、非常に時間が限られていました。やむを得ず、準備された薬品の中で代表的なものにしぼ
って、用量と効果の関係を検討しながら実験しました。
2) 感想の一つとして、私は、マウス、ラットの吸入麻酔も初めてなら、聴診器でマウス、ラ
ットの心拍数を数えたのも初めてで、感激しました。麻酔薬として、ケタミン+キシラジンがネ
ンブタールより使いやすいというのもわかりました。ミニブタでは麻酔銃も初めての経験、久し
ぶりの使用とかで講師の先生方には圧力調整等に少し時間はかかりましたが、離れた距離から実
際に有効であることを見ることができました。ミニブタを使っての気管挿管等の手術前処置につ
いての自治医大の方々の手際のよさには、移植に関する実験研究の先端を走っている大学の層の
厚さの一端を感じました。せっかくのミニブタ、安楽死後は研修生そろって解剖に立ち会いまし
た。
3) 最後の日には、小林教授の先導により、「動物実験もヒト並みを目指さなければ、手術の
場も同じ。」という考え方で、新装なった大学病院の手術現場、それもいままさに術中というと
ころまで、ていねいに案内していただきました。(動物用の手術室については、今更ながらに、
私のところの現場の貧弱さを感じました……せめて清浄度はもう少し上げたいと感じました。)
私は麻酔に関して初心者でしたが、今回の研修から、
1) 普段からも新しい情報に基づいて麻酔をきちんとやらなくてはと実感したこと、
2) ヒトへの応用を考える上で、どうしてもミニブタのような大きさの実験動物を用いた研究
が必要だと痛感したことでした。
これだけの立派な研修を体験できたのは、ひとえに、熱心にこの研修会の企画と実施に携わり、
協力いただいた多くの先生方、また快く実験動物や実験機器、麻酔薬等の薬品を提供していただ
いた関係企業の方々のおかげであり、心から感謝申しあげたいと思います。
 ここに心からの感謝の意を表して、研修会テキスト表紙に記載された主催者、協力者としての
講師の先生方、協賛企業の方々のお名前をあげさせていただきたいと思います。

	主催者:日本実験動物医学会学術集会委員会
	協 力:自治医科大学実験動物センター 小林教授、袴田講師、田中講師
	獨協医科大学実験動物センター 篠田教授
	群馬大学医学部附属動物実験施設 畑 助教授
	大阪大学医学部附属動物実験施設 黒澤助教授、大洞助手
	協 賛:日本チャールスリバー株式会社
	北山ラベス株式会社
	家畜改良センター茨城支場
	株式会社 夏目製作所
	アコマ医科工業株式会社
	武田シェーリングプラウ株式会社
	明治製菓株式会社
	日本全薬工業株式会社

感想のもう一つとして、ただ心配なのは、これだけの立派で充実した内容の研修会を実施する
のは、大変に費用も労力も手間もかかり、企画・実施側と参加研修生側との両方の周到な準備と
相当な熱意が必要だと感じたことでした。それだけの価値のあるものと確信するものですが、今
後、このようなウエットハンド研修会を開催するに当たっては、費用と労力、成果の関係も考え
る必要があると思います。
最後に、年末までという投稿締め切りの目安ですので、かわって研修会終了後の反省会で話し
合われた内容の一端を紹介したいと思いますが、
1)  研修生の専門とする分野が違う場合には、お互いに助け合ったり、補い合うよう期待され
ること、
2) テーマや対象動物を絞っての研修実施が期待されること(普段の業務は小動物が専門で、
小動物については習う必要がないが、実験中動物あるいは大動物については、研修してみたいと
いう希望等)
3) 今回の受講生は、ファウンダーとなって、できれば講師としての立場で、次回以降の研修
実施に協力いただきたいこと、
等があげられたと記憶しております(もし誤り等ございましたら、ご指摘下さい)。

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第137回日本獣医学会での
日本実験動物医学会について



1. シンポジウム: 4月4日(日) 9:00〜12:00

「サル類における循環器疾患モデル」
座長:山本博(富山医薬大)、古藤正男(中外医科学研究所) 

KS-01)  サル類を用いた研究の国際的動向:
 山本 博(富山医薬大・生命科学実験センター)他

KS-02)  室内繁殖カニクイザルコロニーでの循環器疾患に関する大規模スクリーニング:
 揚山直英(予防衛生協会)他

KS-03)  サル類の循環器疾患の症例報告

KS-03-01) マカクの病理解剖例に認められた心臓病変:
 鈴木樹理(京都大・霊長類研究所・人類進化モデル研究センター)他

KS-03-02) 心エコー図で見られたサル類の心疾患:
 鯉江 洋(日大)他

KS-04)  サルを用いた薬物誘発性QT延長評価:
 北山哲也(協和発酵工業・安全性研究所)

KS-05)  血栓モデルを用いた薬効評価に関する研究:
 加来聖司(山之内製薬・創薬研究本部薬理研究所応用薬理研究室)

KS-06)  サルを用いた心筋梗塞の再生医療:
 花園 豊(自治医大・再生医学研究部)

KS-07)  サル類を用いた研究に期待すること─重症心不全の遺伝子治療の開発戦略─:
 海老澤崇史(東大・医学部)他

総合討論



2. ワークショップ: 4月4日(日) 15:00〜18:00

「感染症新法の改正と実験動物医学」
座長:浦野 徹(熊本大)、黒澤 努(大阪大) 

KW-01)  感染症法の見直しと動物由来感染症:
 吉川泰弘(東大院)

KW-02)  輸入動物,とくにエキゾチックペットによる人獣共通感染症の侵入:
 神山恒夫 (感染研・獣医科学部)

KW-03)  実験動物施設の労働安全衛生の観点から:
 黒澤 努 (大阪大・医学部)

総合討論 

3. 一般講演:4月4日(日) 13:00〜14:30(K-01〜09)

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日本実験動物医学会 ホームページ
http://www.adthree.com/jalam/

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会費納入のお願い
同封の振込み用紙を用い、平成16年度会費(2,000円)の納入をお願い致します。
前年度以前の会費を未納の方は、振込み用紙にその旨を記載いただき、一緒に振込みを
お願い致します。
郵便振替  00190−3−715229
加入者名  日本実験動物医学研究会