新聞、雑誌で話題沸騰
─冷凍マウスからのクローンマウス誕生への軌跡─
世界で初めて、マウスの死骸から体細胞クローンマウスを誕生させた若山照彦。若山氏はクローン研究のトップランナーとして、世界を舞台に活躍を続けている。幼い頃からSF小説にあこがれ、研究者をめざした若山氏は、「SFの世界を現実のものにしたい」という夢をもっている。そんな夢のひとつが、「絶滅したマンモスの復活」。クローン技術を使えば、マンモスを現在によみがえらせることも可能になるかもしれない。人間味あふれる若山照彦がその研究成果を通し、クローン技術の今と、未来への展望を語る!
目 次
はじめに
研究室風景
海外生活アラカルト
実験装置
クローン技術の流れ①
クローン技術の流れ②
若山照彦の仕事① クローンマウス・キュムリーナ誕生
若山照彦の仕事② ドライモン誕生
プロローグ
第1章 若山照彦を見る
・横須賀の自然に囲まれて過ごした少年時代
・SFと科学への興味の高まり
・英語が世界一できない科学者
・大学時の苦悩の日々
・マウスが友達
・ハワイヘ
・クローンヒツジ「ドリー」の衝撃
・風呂場で浮かんだ画期的な方法
・世界初の体細胞クローンマウス「キュムリーナ」誕生
・クローンとの出会い
第2章 「クローンとの出会い」
・クローン開発の歴史
・なぜ、体細胞クローンマウスは難しかったのか
・Nature掲載までの戦い
・自身の研究の追試に成功
・ついに勝ち取った栄冠
・クローンをつくる技術
第3章 次なる夢─死骸からクローン
・フリーズドライの精子からマウスが誕生!
・死骸からクローンはできるのか
・16年ものの実験
第4章 クローン技術の発展
・クローンマウスのクローン
・クローンの成功率
・ES細胞とクローンES細胞
第5章 マンモス復活への道
・絶滅が心配される動物をよみがえらせたい
・ニホンオオカミや恐竜の復活は可能?
・凍土に埋まっているマンモス
エピローグ 未来への展望