出版事業

アドスリーの出版事業部では、生命科学雑誌Biophiliaをはじめ、実験動物学、医学、科学技術といった高度な専門領域から、サッカー、文化財、建築、歴史といった領域の一般書まで、幅広いジャンルの書籍を発行しています。 また、電子書籍化や、大学の講義、講演会等で使用する教科書の制作、販売(書店流通)も行っております。
 

新刊案内

公益財団法人ブレインサイエンス振興財団編による、シリーズ2024年度版。

脳研究の最前線を知る。2024より、本文カラー化。より理解しやすくなりました。

2024年版のハイライトは、パーキンソン病の解明であり、複雑な霊長類の脳回路、神経回路を化学遺伝学イメージングで探る研究法の解説である。また、ヒト脳の進化、記憶を長期保存するメカニズム、Dreadd を介した、視床から大脳皮質へ送られる並列経路の解明、不確実性下の総合的意思決定を媒介する神経回路、うつ病におけるサイケデリック(セロトニン作動性幻覚薬)の利用であり、睡眠時のイメージング解析であり、統合失調症と不眠症の治療について言及。

この書籍は4月下旬の発売予定です。

サッカーとの共通点、違いから理解する
フットサル審判法の決定版!

本書では、現在のフットサルの試合が正しくプレーできるよう、フットサル競技規則の適用、審判法について解説。

※こちらの商品は受注販売品です。納品希望日の3週間前までにご注文ください。

ご注文先は こちら までご連絡をお願いいたします。

刊行にあたって

フットサルが盛んにプレーされている。Fリーグ、日本女子フットサルリーグ、世界を目指す競技スポーツとして、また、手軽にできる"日常"のスポーツとして。
 フットサルはサッカーファミリーのスポーツであるから、サッカーを知っていれば基本的なことは分る。しかし、サッカーに比べ小さなピッチ、少ない競技者数でプレーするために、フットサルにはそれを特徴づける幾つかの競技規則がある。フットサルをプレーする、指導する、あるいは審判するにしても、これらの特徴を十分に理解し、フェアーで、フットサルの素晴らしさが引き出されるように心がけなければならない。
 1988年にFIFAが室内サッカーの統一的な競技規則を制定してから30年。フットサルの競技規則も定着した。その一方、フットサルをよりフットサルとすべく、また、ファミリーであるサッカーの競技規則の変化に対応させるべく、大きな改正を行おうという動きがあるとも聞く。将来の改正はさておき、本書では、現在のフットサルの試合が正しくプレーできるよう、フットサル競技規則の適用、審判法について解説してみた。
 これからフットサルの審判を始めようとする方のみならず、普段サッカーの審判にたずさわっている方も含めて、より多くの方々が本書を利用され、フットサルの魅力を大いに享受していただければ幸いである。

(一社)日本サッカー審判協会 専務理事  松崎 康弘

薬の専門家は薬剤師であり、 解剖生理学はチーム医療では必須の知識です。
カラダのしくみとはたらきを学修できるようにまとめた超入門書。12の器官系、組織の構造と機能、生体機能を維持するための調節機構について理解できるようにまとめました。

・ 疾患の原因、医薬品の効果や副作用の発現を理解するうえでの必須の知識
・薬理学、病態・薬物治療学、薬物動態学、副作用学などの基盤になる学問
・薬剤師国家試験の試験範囲に対応。基礎固めに最適です。

教科書・副読本におすすめいたします。

こちらの書籍は4月中旬の発売予定です。

サッカーの競技規則・審判法をイラストを用いてポイントをわかりやすく整理して解説。試合の流れに沿って、規則・判定の要点が理解できるよう構成しました。
審判資格取得を目指す人だけでなく、指導者・選手・サポーターの方々にも、よりサッカーへの理解をより深める一助としておすすめです。

電子版もございます。ご購入は以下のURLよりお願いいたします。

サッカーレフェリーズ 2023/2024(電子版)

実験動物や動物実験に携わる獣医師、技術者、研究者、倫理委員会の担当者に対し、実践的なアドバイスを提供するもので、加えて著者の40年以上にわたる「実験動物の麻酔と鎮痛」を通して実験動物の福祉についての著者の強い思いを反映しており、必携の書となります。

【訳者からのコメント】 第4版から取り上げたしかめっ面スケール(grimace scale)によるマウスとラットの痛み評価法に加え、第5版にはウサギの評価法について解説する。3種類の実験動物のしかめっ面スケールポスターは訳者らがイギリスのNC3Rsとタイアップし、全国に無料配布中。本書の活用により実験動物の痛みの軽減に貢献した。

【訳者来歴】

東北大学名誉教授、獣医師。
日本実験動物医学専門医協会専門医、東北大学大学院医学系研究科教授、東北大学大学院医学系研究科附属動物実験施設長、東北大学動物実験センター長を歴任。

【特集】薬学生のための解剖生理学ノート パート2

薬剤師は薬の専門家です。薬が投与されどのようにヒトに作用するかを知る必要があります。人体が12の器官系からなり、12の器官系の連携によってホメオスタシス(生体恒常性)が維持・調節されていることを知らなければなりません。
この解剖生理学ノートは、薬学生に役立つために出版されたものですが、臨床の現場の薬剤師においても自分のもっている知識の再確認をするために役立つと思います。さらに、この本は薬学部のみならず、他の医療系大学や専門学校生の皆さんにも役立ててもらいたいと思います。また、一般人においても自分自身の体の構造と機能についてよりよく理解する一助として使っていただければ幸いです。

【巻頭言】
薬学生のための解剖生理学ノート パート2
塩田 清二(湘南医療大学薬学部 教授)

序章.解剖生理学入門
塩田 清二(湘南医療大学薬学部 教授)

特集1.解剖生理学入門
塩田 清二(湘南医療大学薬学部 教授)・竹ノ谷 文子(星薬科大学薬学部 准教授)

特集2.神経系
小澤 一史(佛教大学保健医療技術学部 教授)

特集3.内分泌系
塩田 清二(湘南医療大学薬学部 教授)

特集4.外皮系
小澤 一史(佛教大学保健医療技術学部 教授)

特集5.特殊感覚系における受容器のしくみ
山崎 泰広(湘南医療大学薬学部 准教授)

特集6.骨格系
柴田 昌和(湘南医療大学保健医療学部 教授)

特集7.筋系
竹ノ谷 文子(星薬科大学薬学部 准教授)

【連載】コンパニオンバードから学ぶ<第20回>~オウムやインコのおしゃべり能力は性や年齢、仲間との交流で違う?~
重茂 浩美(早稲田大学リサーチイノベーションセンター研究戦略セクション研究戦略センター)

【連載】創薬イノベーションの極意<第12回>~医薬品の医療安全対策(その2)~
日下部 哲也(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)

医師・看護師・理学療法士・作業療法士を目指す医療系学生に贈る、骨・関節・筋についてのテキスト。

医師・看護師・理学療法士・作業療法士を目指す医療系学生にとって、最初に接するのが解剖学の骨・関節・筋です。骨・関節・筋は複雑で、三次元的に理解することが難しく、マスターするのに苦慮します。学習者が人体構造の精緻さ・複雑さ・不思議さを理解し、効率よく解剖学的知識を身につけられるように、本書はシンプルなスケッチと写真、短い文字情報により構成し、必要不可欠な学習内容を選択することができるようにしました。本書掲載解剖イラスト、実物写真は、私達解剖学教員自身によって撮影、描かれています。学習の助けとなる1冊です。

全頁フルカラー。解剖学概要、運動器総論、骨と関節各論、骨格筋各論の4大項目にて構成。

骨・関節・筋に特化した臨床的事項、ロコモティブシンドローム、骨粗鬆症、椎間板ヘルニア、手根管症候群などを記載。

【特集】薬学生のための解剖生理学ノート
薬が投与され作用するのは人体です。薬剤師は薬の専門家です。
・人体が12の器官系からなり、12の器官系の連携によってホメオスタシス(生体恒常性)が維持・調節されていることを学修します。
・カラダの正常な構造と機能を学び、カラダの正常な営みを把握することで、器官の不調によって生じる病態や疾患およびその治療薬が作用する仕組みを理解するための基盤となる知識を学修します。
・器官系とその連携が、摂取した食物の消化・吸収・排泄、薬物の代謝、感染症や各種疾患の成立にどのようにつながっていくのかを学修します。

【巻頭言】
薬学生のための解剖生理学ノート
塩田 清二(湘南医療大学薬学部 教授)

特集1.循環器系
徳田 信子(獨協医科大学解剖学講座 教授)

特集2.リンパ系と免疫系
徳田 信子(獨協医科大学解剖学講座 教授)

特集3.消化器系
千田 隆夫(岐阜大学大学院医学系研究科生命原理学講座解剖学分野 教授)

特集4.呼吸器系
大塚 愛二(岡山大学名誉教授・環太平洋大学 特任教授)

特集5.泌尿器系
塩田 清二(湘南医療大学薬学部 教授)

特集6.体液
根岸 隆之(名城大学薬学部)

特集7.生殖器系
伊藤 正裕(東京医科大学人体構造学 教授)

特集8.発生
石 龍徳(順天堂大学医学部解剖学・生体構造科学 教授)

【連載】コンパニオンバードから学ぶ<第19回>~オウムやインコのおしゃべり能力は種によって違う?~
重茂 浩美(早稲田大学リサーチイノベーションセンター研究戦略セクション(研究戦略センター)

【連載】創薬イノベーションの極意<第11回>~医薬品の医療安全対策(その1)~
日下部 哲也(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)

漢方診療の基本がわかり、思考がわかり、処方がわかる入門書。

カラー図版多数でわかりやすく、読みやすい。

総論:漢方のポイントをあれこれ解説/漢方薬は未病状態から慢性疾患にいたるまで対処できる?/漢方薬は体質や体格・体力などによって薬がちがう?/薬の力を借りて自分で治す、それが漢方治療?
各論:「ココロとカラダの不調を改善する漢方医学の素晴らしさを伝えたい」第一線の専門医による、症例、診断、疾患別処方まで、漢方のポイントをやさしく解説。

公益財団法人ブレインサイエンス振興財団編による、シリーズ2023年度版。

脳研究の最前線を知る。

脳の中の出来事はどうやって測れるか。研究評価では、「1.研究費申請の採択率」、「2.論文出版数」、「3.当該分野での影響力」、「4.科学の枠組みに対して起こしたパラダイムシフトの大きさ」の4つが基準になる。そのなかでも創造性評価により「1.NMDA受容体の分子構造、機能、制御」および「2.運動学習の回路」を選出。グルタミン酸は脳の興奮性活動を担うシナプス伝達物質であり、NMDA型グルタミン酸受容体は記憶や学習など脳の高次機能に不可欠な分子。X線結晶学、クライオ顕微鏡、単粒子解析を用いてNMDA型グルタミン酸受容体の構造解析、機能解析に中心的役割を果たし、創薬の基礎情報として利用。もう一方の「運動学習の回路」ではパーキンソン病やジストニアなどの運動失調・運動障害疾患の病態解明に深く貢献し、また学習理論や人工知能の設計基盤となることが期待される。そのほかギャンブル依存症などに対する臨床応用の可能性と課題、神経回路を理解するため、個々の神経細胞の形態を可視化し、その投射先を明らかにする解剖学的染色法やトレーサー以外に、アデノ随伴ウイルス、レンチウイルスなどを用いたトレーサー、また微小構造からの測定のために高感度・高速で局在性の高いセンサーの開発、カルシウムイメージング、膜電位イメージングの開発について解説。神経活動と不眠症、神経疾患と核・細胞質間物質移動についても述べられ、最もホットな「光遺伝学」の応用についても述べている。

【特集】漢方ノートⅡ

「ココロとカラダの不調を改善する漢方医学の素晴らしさを伝えたい」第一線の専門医による、症例、診断、疾患別処方まで、漢方のポイントをやさしく解説。漢方診療の基本がわかり、思考がわかり、処方がわかる入門書です。

【巻頭言】
漢方ノートⅡ
伊藤 正裕(東京医科大学人体構造学分野 主任教授)

特集7. 産婦人科疾患の漢方治療
森 瑛子(北里大学東洋医学総合研究所)

特集8. 頭痛の漢方治療
矢数 芳英(温知堂矢数医院/東京医科大学病院麻酔科)

特集9. 冷え症
田原 英一(飯塚病院東洋医学センター漢方診療科)

特集10. 疲労倦怠感
貝沼 茂三郞(富山大学附属病院和漢診療科)

特集11. 感染症の漢方治療
加島 雅之(熊本赤十字病院総合内科)

特集12. 精神疾患の漢方治療
小野 真吾(研究学園ななほしクリニック)

特集13. 整形外科疾患の漢方治療
八代 忍(大田原中央クリニック)

【連載】創薬イノベーションの極意<第10回> ~医薬品の市販後対策(その5)~
日下部 哲也(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)

【連載】コンパニオンバードから学ぶ<第18回> ~人間と暮らすオウムと野生のオウム、どちらが賢いか~
重茂 浩美(東北大学研究推進・支援機構コアファシリティー統括センター)

サッカーの競技規則・審判法をイラストを用いてポイントをわかりやすく整理して解説。試合の流れに沿って、規則・判定の要点が理解できるよう構成しました。
審判資格取得を目指す人だけでなく、指導者・選手・サポーターの方々にも、よりサッカーへの理解をより深める一助としておすすめです。

電子版もございます。ご購入は以下のURLよりお願いいたします。

サッカーレフェリーズ 2022/2023(電子版)

【特集】漢方ノート

漢方医学の歴史や考え方にはじまり、西洋医学と異なる独特の診察法や生薬・漢方薬について解説。今まで「漢方医学」のモヤモヤしていた部分がスッキリしたり、あるいは自分の困っている病気や症状に試してみるきっかけになれば幸いです。

【巻頭言】
漢方ノート
及川 哲郎(東京医科大学総合診療医学分野 教授)

特集1. 漢方の歴史(江戸時代まで)
矢数 芳英(温知堂矢数医院 副院長/東京医科大学病院麻酔科 兼任講師)

特集2. 漢方における病気のとらえ方
新井 信(東海大学医学部専門診療学系漢方医学 教授)

特集3. 漢方医学の診察法
平﨑 能郎・並木 隆雄(千葉大学大学院医学研究院)

特集4. 総論:生薬・漢方薬
坂田 幸治(東亜医学協会)・緒方 千秋(北里大学東洋医学総合研究所)

特集5. 呼吸器疾患の漢方治療
鈴木 朋子(埼玉医科大学総合診療内科 教授)

特集6.消化器疾患の漢方治療薬
及川 哲郎(東京医科大学総合診療医学分野)

【連載】創薬イノベーションの極意<第9回> ~医薬品の市販後対策(その4)~
日下部 哲也(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)

【連載】コンパニオンバードから学ぶ<第17回> ~自発的に多様な振り付けで踊るオウム~
重茂 浩美(東北大学研究推進・支援機構コアファシリティー統括センター)

本書は大学一般教養課程の「教養の生物学―ヒトのからだ―」として企画。人体そのものを扱う医学部はもちろん、応用生物学部、工学部、教育学部の学生が対象となる。

"ひと"を対象とする学問分野が増えている。"ひと"をどのような切り口でとらえるにしても、生き物としての"ヒト"の特性を無視しては、"ひと"を正しく理解することはできない。 本書は、人体の基本的ななりたちとはたらきをQ and A方式でまとめている。「非医療系学生」が読んでわかるような内容になっている。医療や健康に関する話題を盛り込み、詳細な内容はコラム欄に付記。著者のスケッチ画と文章を見開き2ページの中に配置。

学術コミュニケーションの世界では、新しい知識の創造と伝達に関わる数多くの関係者が互いに影響を及ぼしながらさまざまな役割を果たしています。長く培われた学問の伝統と、デジタル革命によってもたらされた急速な変化は渾然一体となって、複雑なエコシステムを形成しています。そこで交わされるコミュニケーションはもはや学術出版だけでなく、インターネットを通じて広く伝播し、社会におけるさまざまな課題の探求と解決に役立てられています。

本書は学術コミュニケーションの全体像と新たな潮流に関する入門書として、その諸相を質問形式でわかりやすく解説します。大学学部生から大学院生、研究者はもちろん、研究支援、学術出版やアカデミックベンチャーに携わる方々にも、背景知識と最新動向を理解するためのガイドブックとして有用です。

【まえがきより】

 前著『ドレスト光子はやわかり』(丸善プラネット、2014年)は、ナノ寸法の小さな光であるドレスト光子(dressed photon:DP)の原理と応用を駆け足で紹介する読み物でした。もう一歩踏み込み、DPを「深わかり」するための読み物、紹介書と専門書の間をつなぐ書籍として記したのが本著です。
 第Ⅰ部では原理について、しかし前著より少し詳しく説明しています。第Ⅱ部では応用技術について、前著との重複を避けつつさらに進展した技術を中心に説明してあります。
 前著との違いは第Ⅲ部を加えたことです。ここでは第Ⅰ部の原理の説明では実は不十分なので、DPをきちんと説明するための新しい科学を紹介します。それは「オフシェル科学」と呼ばれていて、従来の光科学である「オンシェル科学」とは相互補完の関係にあります。すなわち両者は重複せず、非なるものです。実は第Ⅰ部での説明には、オンシェル科学を修正して使ったのでした。オフシェル科学によりDPの素性が明らかになり、そしてさらなるアイディアが形になり、従来の光技術の限界を超えて未来を拓くのです。

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

【書評】

ー光科学の新たな扉を開くー
ドレスト光子の本質がスッと頭に入る本

納谷 昌之
フリーサイエンティスト/ひかりがたりすと、納谷ラボ代表、慶應義塾大学特任研究員


ドレスト光子に関しては大津元一氏によっていくつかの著書が出ているが、新しい概念ということもあり、これまでの著書には難解な部分が多かったことは否めない。本書『ドレスト光子の深わかり』は、従来の著書における本質的かつ重要なポイントは損なうことなく、ドレスト光子の本質がスッと頭に入ってくる好著である。おそらくこれは、企業の技術者出身である編者の杉浦聡氏とのコラボの賜物であろう(難解な数式などものともせずに、より精緻な理解を深めたいという方には、『これからの光学』(大津元一著、朝倉書店、2017年)を合わせてお読みいただくことをお奨めする)。


本書の第 I 部では、従来の光とドレスト光子の違い、ドレスト光子の考えの必要性などが明快に述べられている。第 II 部では、ドレスト光子と関わる様々な実験事実とそれに対する考察が紹介されているが、図や説明がとてもわかりやすく、読者はドレスト光子の威力に目を見張ることだろう。そして第 III 部。「未来を拓くオフシェル科学へ」というタイトルの通り、ドレスト光子をとことん深く掘り下げていくと、新たな科学の扉が開くというワクワクする予感を感じるのである。


近接場光学がまだ黎明期であった1990年代は、従来の光学顕微鏡の限界を破って、より小さな物体が観察可能になる近接場光学顕微鏡の研究に関して世界中がしのぎを削っていた。学会では、単に分解能を上げるだけではなく、近接場光学顕微鏡で何故そこまで高い分解能が得られるのかということについての熱い議論が交わされていた。当時、この分野の先頭を走り、牽引していた研究者の1人がこの本の著者である大津元一氏だ。あれから30年以上の時が経ち、大津氏をはじめとするパイオニアたちはこの分野における重鎮となった。そして世代が移り変わりつつ、近接場光学は今でも多くの研究者を集め、様々な応用に向けての活動が進んでいる。ただし、それらの研究のほとんどは、近接場光学の黎明期に打ち立てられた原理の延長上でのテクニカルな改良に関するものであり、まだ見えていない隠れた原理など、もはやこの分野には存在しないのではないかとも感じる様相だ。


しかし、大津氏は異なる道に分入った。近接場光を用いる応用技術を徹底的に深掘りしていくと、それまでに打ち立てられていた理論では説明できない現象が実験によっていくつも見つかったのである。例えば従来は実現不可能と言われていたシリコン製の発光デバイスを近接場光が関わるプロセスを用いると実現できてしまう、などの事実である。それまでの光と物質の相互作用についての原理は、大雑把に言えば光(電磁波)と電子が交互に作用し合うというものであった。これに対し、近接場光の領域であるごく微小な領域では、もはや光と電子は一体化した場(本書の言葉では「ナノ寸法の物質粒子の中の光子と電子(または励起子)からなる複合系に生成される量子場」)である「ドレスト光子」と考える必要がある、というのが大津氏の着想である。なるほど、この考え方を用いれば、従来の常識とは異なるエネルギー状態を縦横無尽に行き来することができて、一見、不思議に見える近接場での現象が筋の通った理屈で説明できるし、さらには、そこから新たな現象を生み出すことも可能なのである。ただし、その理論は未だ発展途上であり、ドレスト光子の物理にはさらなる深みがあるはずで、そこを目指してとことん突き進むのだ! ということこそが、この本の真のテーマであろう。


何はともあれ、重鎮という位置に安んずることなく、挑戦者としていつまでも未踏の世界であえて苦闘する大津氏の心意気に触れることができることこそ、この本の最大の魅力かもしれない。

【まえがきより】

 前著『ドレスト光子はやわかり』(丸善プラネット、2014年)は、ナノ寸法の小さな光であるドレスト光子(dressed photon:DP)の原理と応用を駆け足で紹介する読み物でした。もう一歩踏み込み、DPを「深わかり」するための読み物、紹介書と専門書の間をつなぐ書籍として記したのが本著です。
 第Ⅰ部では原理について、しかし前著より少し詳しく説明しています。第Ⅱ部では応用技術について、前著との重複を避けつつさらに進展した技術を中心に説明してあります。
 前著との違いは第Ⅲ部を加えたことです。ここでは第Ⅰ部の原理の説明では実は不十分なので、DPをきちんと説明するための新しい科学を紹介します。それは「オフシェル科学」と呼ばれていて、従来の光科学である「オンシェル科学」とは相互補完の関係にあります。すなわち両者は重複せず、非なるものです。実は第Ⅰ部での説明には、オンシェル科学を修正して使ったのでした。オフシェル科学によりDPの素性が明らかになり、そしてさらなるアイディアが形になり、従来の光技術の限界を超えて未来を拓くのです。

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【書評】

ー光科学の新たな扉を開くー
ドレスト光子の本質がスッと頭に入る本


納谷 昌之
フリーサイエンティスト/ひかりがたりすと、納谷ラボ代表、慶應義塾大学特任研究員


ドレスト光子に関しては大津元一氏によっていくつかの著書が出ているが、新しい概念ということもあり、これまでの著書には難解な部分が多かったことは否めない。本書『ドレスト光子の深わかり』は、従来の著書における本質的かつ重要なポイントは損なうことなく、ドレスト光子の本質がスッと頭に入ってくる好著である。おそらくこれは、企業の技術者出身である編者の杉浦聡氏とのコラボの賜物であろう(難解な数式などものともせずに、より精緻な理解を深めたいという方には、『これからの光学』(大津元一著、朝倉書店、2017年)を合わせてお読みいただくことをお奨めする)。


本書の第 I 部では、従来の光とドレスト光子の違い、ドレスト光子の考えの必要性などが明快に述べられている。第 II 部では、ドレスト光子と関わる様々な実験事実とそれに対する考察が紹介されているが、図や説明がとてもわかりやすく、読者はドレスト光子の威力に目を見張ることだろう。そして第 III 部。「未来を拓くオフシェル科学へ」というタイトルの通り、ドレスト光子をとことん深く掘り下げていくと、新たな科学の扉が開くというワクワクする予感を感じるのである。


近接場光学がまだ黎明期であった1990年代は、従来の光学顕微鏡の限界を破って、より小さな物体が観察可能になる近接場光学顕微鏡の研究に関して世界中がしのぎを削っていた。学会では、単に分解能を上げるだけではなく、近接場光学顕微鏡で何故そこまで高い分解能が得られるのかということについての熱い議論が交わされていた。当時、この分野の先頭を走り、牽引していた研究者の1人がこの本の著者である大津元一氏だ。あれから30年以上の時が経ち、大津氏をはじめとするパイオニアたちはこの分野における重鎮となった。そして世代が移り変わりつつ、近接場光学は今でも多くの研究者を集め、様々な応用に向けての活動が進んでいる。ただし、それらの研究のほとんどは、近接場光学の黎明期に打ち立てられた原理の延長上でのテクニカルな改良に関するものであり、まだ見えていない隠れた原理など、もはやこの分野には存在しないのではないかとも感じる様相だ。


しかし、大津氏は異なる道に分入った。近接場光を用いる応用技術を徹底的に深掘りしていくと、それまでに打ち立てられていた理論では説明できない現象が実験によっていくつも見つかったのである。例えば従来は実現不可能と言われていたシリコン製の発光デバイスを近接場光が関わるプロセスを用いると実現できてしまう、などの事実である。それまでの光と物質の相互作用についての原理は、大雑把に言えば光(電磁波)と電子が交互に作用し合うというものであった。これに対し、近接場光の領域であるごく微小な領域では、もはや光と電子は一体化した場(本書の言葉では「ナノ寸法の物質粒子の中の光子と電子(または励起子)からなる複合系に生成される量子場」)である「ドレスト光子」と考える必要がある、というのが大津氏の着想である。なるほど、この考え方を用いれば、従来の常識とは異なるエネルギー状態を縦横無尽に行き来することができて、一見、不思議に見える近接場での現象が筋の通った理屈で説明できるし、さらには、そこから新たな現象を生み出すことも可能なのである。ただし、その理論は未だ発展途上であり、ドレスト光子の物理にはさらなる深みがあるはずで、そこを目指してとことん突き進むのだ! ということこそが、この本の真のテーマであろう。


何はともあれ、重鎮という位置に安んずることなく、挑戦者としていつまでも未踏の世界であえて苦闘する大津氏の心意気に触れることができることこそ、この本の最大の魅力かもしれない。

本書では、第1章「歯の生物学的アプローチ」で、歯の成り立ち、動物の歯とヒトの特徴や、違いなど、歯をめぐる概論を、第2章「ヒトの歯科診療」では、進歩し続けるヒトの歯科診療について、むし歯、歯周病の予防と治療を中心に紹介。第3章「動物の歯科診療」では、発展途上にあるペットの歯科診療について、主にイヌの歯の病気の概要、予防法と治療法を紹介しています。ご自身の歯についてあらためて考え、動物の歯についての知識も得られる内容をめざしました。

37号では高齢者の栄養(食事)や栄養素の特性について、38号では高齢者診療を考えた時に避けては通れない疾病と栄養に関して実践的に解説する。
高齢者の栄養に関する理解、また日常診療に活用できるよう構成。

【巻頭言】
高齢者の疾病と栄養
葛谷 雅文(名鉄病院院長・名古屋大学名誉教授)

特集7. 高血圧と栄養
野里 陽一(大阪大学大学院医学研究科老年・総合内科学 助教)
楽木 宏美(大阪大学大学院医学研究科老年・総合内科学 教授)

特集8. 高齢者糖尿病の食事療法
荒木 厚(東京都健康長寿医療センタ―糖尿病・代謝・内分泌内科)

特集9. CKD(慢性腎臓病)
高山 卓・村澤 昌(聖マリアンナ医科大学)

特集10. フレイル・サルコペニア
佐竹 昭介(国立長寿医療研究センター老年内科)

特集11. 認知症
櫻井 孝(国立長寿医療研究センターもの忘れセンター・認知症先進医療開発センタ―)

特集12.感染症
深柄 和彦(東京大学医学系研究科侵襲代謝・手術医学講座・医学部附属病院手術部・材料管理部・病態栄養治療センター)

【連載】創薬イノベーションの極意<第8回> ~医薬品の市販後対策(その3)~
日下部 哲也(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)

【連載】コンパニオンバードから学ぶ<第16回> ~コンパニオンバードの野生化~
重茂 浩美(東北大学研究推進・支援機構コアファシリティー統括センター)

本書の特徴
・哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類など数多くの動物種を対象にしている

・コンパニオンアニマル、実験動物、農業用動物、動物園および自由行動する
 非飼育動物など、状況の異なる動物ごとにまとめられている

・安楽死のために配慮すべき実施方法のみならず、実施環境についてもまとめ
 られている

・本ガイドラインの巻末に添付されている付表が安楽死法の簡易マニュアル
 として利用できる(ただし、本文で詳細を確認することがが望ましい)
  付表1:動物種ごとのの安楽死法と安楽死薬
  付表2:一時的安楽死法として容認できない薬剤および方法


想定される利用者:動物の安楽死を実施する、あるいは監督する動物の専門家
・コンパニオンアニマル、家畜、動物園動物などの診療に携わる獣医師
・動物実験に携わる研究者・技術者、獣医師、学生
 など

―まえがきより―

「米国獣医学会 動物の安楽死指針(安楽死ガイドライン):2020年」版の翻訳に当たって、米国獣医学会(AVMA)と日本実験動物医学専門医協会(JCLAM)により翻訳契約し刊行の運びとなった。

2020年版では第3章にS1コンパニオンアニマル、S2実験動物、S3家畜、S4馬、S5鳥類、S6魚類と水生無脊椎動物、S7野生動物と7つの動物に区分されて記載されている。

本安楽死指針は主に獣医師を対象に記載されている。極めて専門的ではあるが、詳細であり、また最新の情報を網羅している。したがって、獣医師以外の動物にかかわる方々の指針としても重要な文献である。


日本実験動物医学会Webサイトより

出版記念 -解説動画- https://jalam.ne.jp/column/avma_2020jp/

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ウェルカムトラストの責任者であり、新興感染症の専門家であるジェレミー・ファラーは、中国で奇妙な呼吸器疾患について知った世界で最初の人々の1人であり、人々の間で容易に広がる可能性があることを知った。

本書はパンデミックに対する深く洞察に満ちた評価であり、英国内および国際的なグループからの内部情報によって構成されている。

今教訓を学ばなければ新たなパンデミックは避けられないという真実とパンデミックの取り扱いについての真実を学びたいと思っているすべての人には必読。

本書の分析は、将来のパンデミックの脅威に備えるためにどのように対応しなければならないかについての参考図書として役立つ。

公益財団法人ブレインサイエンス振興財団編による、シリーズ2022年度版。

2022年版では1章では軸索輸送のメカニズムを理解するうえで、超解像顕微鏡を開発し、1分子レベルでのライブ・イメージングを実現させる過程が述べられ、3章ではゲノム編集を用いたラベリング技術により、細胞内構造を構成するタンパク質の分布や相互作用の解明を進める過程が述べられる。8章では走査型電子顕微鏡による連続切片の再構成に基づいた細胞内の膜構造解析について、第5章では光遺伝学、カルシウムイメージング、特にGRINレンズを用いた超小型蛍光顕微鏡について解説している。たんぱく質(AMPAサブユニット)への局所光操作による機能解析については2章および4章に詳しい。

著者たちは1983年から1985年アメリカ・マサチューセッツ州ウースターに暮らし、アメリカの多くの国立公園を訪れ、雄大な景色とバイソンなどの野生生物との出会いに感動した。 
その後日本に戻り、タンチョウの写真を撮りに行ったのをきっかけに、野鳥に関心を持つようになり、二人でバードウオッチングを楽しむようになって30年以上になる。彼らのベースキャンプである長野を中心に、北海道や石垣島、奄美、三宅島から、さらにはアフリカ、南アメリカの野鳥に興味をそそられたという。
本書の掲載対象地は、タンザニア、モンゴル、タイ、マレーシア、ケアンズ(オーストラリア)、ハワイ(アメリカ)、コスタリカ、ドイツ/オランダ/スペインである。35年余りに撮りためてきた写真を1冊の書籍としてまとめ、レイアウトはすべて著者らが自身で造り出したものである。著者らは野鳥をはじめ、野生動物、植物、自然が造り出す国内外の景観をこよなく愛している。本書により、著者らの感動を体験していただきたいと思う。自然の中で素晴らしい生き物や景観に出会った時の「息をのむような瞬間」とそれをカメラに収めるためにシャッターを押すときの「息を止める瞬間」を感じていただきたいと思う。加えて、この地球の素晴らしい自然がいつまでも存続することを願っている。
綺麗な鳥たち、可憐な鳥たち、可笑しな鳥たち、大空を駆け巡る姿、不思議な・魅力的な鳥たちを求めて世界各地を巡り、その土地に生きる鳥たち・野生動物たちを慈しむ。
今日もまた二人で鳥達に会いに行く。

珠玉の写真集です。ご自分用のほかにも贈り物に最適です。

高齢者の健康維持ならびに疾病の発症・重症化予防と栄養とのかかわりを学びます。

【特集】年を重ねるにつれ、私たちのカラダ・器官・組織は活性酸素の影響を受け徐々に錆びていきます。酸化されてきます。
 私たちは毎日多種多様な食品を食べようとします。元気の源は食べることができることです。
 多様性が高い食事は、たんぱく質やミネラル、ビタミン類など、生体の機能維持に必要な栄養素が摂取でき、カラダの機能が健全に保たれます。
 多様性の高い食事を摂るためには、献立を考え、食材を購入し、調理し、食卓に並べるための作業が必要です。これらの行動が元気の源です。
 過食には注意をしましょう。腹七分目。肥満や代謝性疾患を誘発し、健康に悪影響を及ぼします。高齢期は摂食量が低下します。穀類だけでなく、肉・魚・卵・豆・野菜・いも・海藻・きのこ、乳類、できるだけ多くの食品群を食べましょう。

【巻頭言】
高齢者の健康維持ならびに疾病の発症・重症化予防と栄養のかかわり
葛谷 雅文(名古屋大学大学院医学系研究科地域在宅医療学・老年科学 教授)

特集1.総論:高齢者の栄養と健康
葛谷 雅文(名古屋大学大学院医学系研究科地域在宅医療学・老年科学 教授)

特集2. 高齢者の栄養と健康:エネルギーの課題
勝川 史憲(慶應義塾大学スポーツ医学研究センター 教授・所長)

特集3. たんぱく質
葛谷 雅文(名古屋大学大学院医学系研究科地域在宅医療学・老年科学 教授)

特集4. 脂肪酸
下方 浩史(名古屋学芸大学大学院栄養科学研究科 教授)

特集5. ビタミンⅮ
田中 清(神戸学院大学栄養学部 教授)

特集6.食品摂取の多様性:色々な食品を食べること
大塚 礼(国立長寿医療研究センター老化疫学研究部部長)

【連載】創薬イノベーションの極意<第7回> ~医薬品の市販後対策(その2)~
 日下部 哲也(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)

【連載】コンパニオンバードから学ぶ<第15回> ~都市に生息する鳥のいたずら~
重茂 浩美(東北大学研究推進・支援機構コアファシリティー統括センター)

サッカーの競技規則・審判法をイラストを用いてポイントをわかりやすく整理して解説。試合の流れに沿って、規則・判定の要点が理解できるよう構成しました。
審判資格取得を目指す人だけでなく、指導者・選手・サポーターの方々にも、よりサッカーへの理解をより深める一助としておすすめです。

電子版もございます。ご購入は以下のURLよりお願いいたします。

サッカーレフェリーズ 2021/2022 電子版

発達障害とは何かについて、発達障害医療に関わる人はもちろん、当事者や家族にもわかるように解説。発達障害に対する医療の役割や、デイケアプログラム、就労支援、新しい治療の試みなども取り上げます。

Part1:発達障害の患者学─治す医療から治し支える医療について
発達障害とは何か、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如多動症(ADHD)、学習障害などについて、やさしく解説します。歴史と変遷や、医学的な解説を通し、理解が深められるように手助けいたします。
Part2:発達障害に対して医療ができること-診断から治療へ
診断から、治療、支援について学びます。「自分と同じ悩みを持っている人が他にもいることがわかって良かった」と、デイケア、ショートケアプログラムに参加された方から感想が述べられています。デイケア、ショートケアプログラム、その他就労支援などについて学びます。

【特集】薬事レギュレーションと創薬イノベーションのハーモナイゼーション
 コロナ禍の中でゲノム分子医学、幹細胞、AI技術など、医学・医療は劇的に変わります。わが国アカデミアには潜在的なポテンシャルをもつ医薬品シーズ、候補化合物が数多くあるにもかかわらず、開発する能力・選別する能力が追い付いていません。多くの大学等には重要な発見や発明があります。私たちはそれを把握し、その価値を正しく評価し、知財権の確保や適切な管理に対する責任をもち、これら重要な発見・発明が、新たな検査や診断、治療、予防戦略に繋がるように、常に新しいビジョンを構想・創造して、開発を進めなければなりません。アカデミア研究者による発見・発明の意義や発展性を正しく評価し、見抜く能力、科学力を備えなければなりません。

本特集号は、日本薬学会第140 回年会と第141 回年会の2 回にわたって開催されたシンポジウム、「薬事レギュレーションと創薬イノベーションのハーモナイゼーション」の各講演のエッセンスをコンパクトにとりまとめたものです。

【巻頭言】
薬事レギュレーションと創薬イノベーションのハーモナイゼーション
日下部 哲也(独立行政法人医薬品医療機器総合機構 国際業務調整役)

特集1.緒論─基礎研究者(イノベーター)とレギュレーションの出会い
近藤 昌夫(大阪大学大学院 薬学研究科 附属実践薬学教育センター 附属創薬センター)

特集2. 医療における薬事レギュレーションと創薬イノベーションの関係
─対立物の相互浸透の法則
近藤 昌夫(大阪大学大学院 薬学研究科 附属実践薬学教育センター 附属創薬センター)

特集3. 第二期健康・医療戦略に基づく革新的製品の実用化の推進
浦 克彰(日本医療研究開発機構(AMED)創薬事業部医薬品研究開発課課長)

特集4. アカデミア創薬におけるイノベーションとレギュレーションの課題
國澤 純(医薬基盤・健康・栄養研究所 ワクチン・アジュバント研究センター)

特集5. 大学発ベンチャーによる再生医療等製品の開発の試み
山原 研一(兵庫医科大学先端医学研究所分子細胞治療部門)

特集6. レギュレーションはイノベーションを加速するか?
─中国における薬事規制大改革がもたらしたもの─
十河(そごう) 直岐(アステラス製薬(中国)有限公司)

特集7. レギュレーションが与えるイノベーションへのインパクト
─レギュレーションを制する者はイノベーションを制する─
日下部 哲也(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)

特集8. おわりに─レギュレーションを制する者はイノベーションを制する
日下部 哲也(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)

【トピックス】病原微生物、遺伝子組換え生物、ゲノム編集生物の利用に伴う管理 
三浦 竜一(東京大学 ライフサイエンス研究倫理支援室 教授)

【連載】創薬イノベーションの極意<第6回> ~医薬品の市販後対策(その1)~
日下部 哲也(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)

【連載】コンパニオンバードから学ぶ<第14回> ~セキセイインコによる脳の働き方の性差~
重茂 浩美(文部科学省科学技術・学術政策研究所)

実験動物 1 技術者資格認定試験用テキストの改訂版

実験動物技術者資格認定試験用テキストの17年ぶりの改訂。改訂までの間に制定された基準や指針への対応、動物福祉への配慮、科学的知見の追加や技術革新の成果を反映。

主な改訂点
・内容を再編し「動物福祉」「労働安全衛生」「遺伝子改変動物作製技術」の章を追加
・動物行動学の重要性を考慮し「解剖と生理」に解説を追加
・「実験法と検査法」には最新の技術を追記
・「サル類」を「マカク属」と「マーモセット類」に再編

【教科書採用をご検討の先生方へ】

東京農業大学、日本獣医生命科学大学、麻布大学、岩手大学、宮崎大学など、農学・獣医系、生命科学系の大学・学部で教科書としてご採用いただいています。農業高等学校、専門学校での採用実績もございます。
採用をご検討いただけます際には、試読を御受付いたします。

お申し込みはこちら

実験動物 2 級技術者用テキス ト

実験動物技術者資格認定試験用テキストの17年ぶりの改訂。改訂までの間に制定された基準や指針への対応、動物福祉への配慮、科学的知見の追加や技術革新の成果を反映。

主な改訂点
・内容を再編し「動物福祉」「労働安全衛生」「遺伝子改変動物作製技術」の章を追加
・動物行動学の重要性を考慮し「解剖と生理」に解説を追加
・「動物実験の基本」には最新の技術を追記
・「サル類」を「マカク属」と「マーモセット類」に再編

【教科書採用をご検討の先生方へ】
東京農業大学、日本獣医生命科学大学、麻布大学、岩手大学、宮崎大学など、農学・獣医系、生命科学系の大学・学部で教科書としてご採用いただいています。農業高等学校、専門学校での採用実績もございます。
採用をご検討いただけます際には、試読を御受付いたします。

お申し込みはこちら

公益財団法人ブレインサイエンス振興財団編による、シリーズ2021年度版。

第33回塚原仲晃賞受賞のトーマス・マックヒュー(理化学研究所)の論文を含め、2018年度に学術研究助成を受けた9名の若手脳科学者たちの優れたオリジナル論文を収載。

2020年の競技規則の改訂に対応。サッカーのルール・審判法のガイドブック。サッカーのルール・審判法ををイラストを用いてポイントをわかりやすく整理して解説。審判資格取得を目指す人だけでなく、サッカーを愛する指導者・選手・サポーター必読の書。

上記書籍中に誤りがありました。誠に申し訳ございません。お詫びして訂正いたします。
当該箇所につきましては、正誤表にてご確認ください。

発達障害に対して医療ができることはなにか。診断から治療までをしっかり解説。

【特集】発達障害に対して医療ができること~診断から治療へ~
 発達障害があると、困ることが多いです。 一人で努力しても限界があります。

 そんな時は、人に助けを求めてみてはどうでしょうか?完璧な人は誰もいません。上手に人に助けてもらうことも、生きていくためには大事なスキルです。支援者はそのために存在します。
 「自分と同じ悩みを持っている人が他にもいることがわかって良かった」
 デイケア、ショートケアプログラムに参加された方の多くが感想として述べられています。他者に対する関心が乏しくなりやすい自閉スペクトラム症(ASD)ですが、必ずしも孤立を望んでいるわけではありません。お互いの悩みを共有できる相手がこれまでいなかったのです。デイケアでは対人コ
ミュニケーションなど、発達障害の人が苦手としているスキルを学びます。
 支援者も交えて、お互い助けあいながら学んでいきませんか?

【巻頭言】
発達障害に対して医療ができること〜診断から治療へ〜
太田 晴久(昭和大学発達障害医療研究所 准教授)

特集1.デイケアプログラム─仲間と共に学び成長する場─
横井 英樹・水野 健(昭和大学発達障害医療研究所/昭和大学付属烏山病院)

特集2.大学生の発達障害・ひきこもり─大学における支援─
相澤 直子(公益財団法人神経研究所、筑波大学学生相談室) 
安宅 勝弘(東京工業大学保健管理センター 教授)

特集3.就労支援
鈴木 慶太(株式会社Kaien 代表取締役)

特集4.成人期発達障害の家族支援
五十嵐 美紀(昭和大学発達障害医療研究所/昭和大学附属烏山病院)

特集5.新しい治療の試み─ロボット研究の現状、今後の課題
熊﨑 博一(国立精神神経医療研究センター精神保健研究所児童・予防精神医学研究部)

特集6.これからの支援は
太田 晴久(昭和大学発達障害医療研究所 准教授)

【連載】コンパニオンバードから学ぶ<第13回> ~大型のインコやオウムが長生きで賢い理由を探る~
重茂 浩美(文部科学省科学技術・学術政策研究所)

【連載】創薬イノベーションの極意<第5回> ~医薬品の承認審査(その2)~
 日下部 哲也(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)

解剖見学実習を行う医療系大学・専門学校が増えている。岐阜大学医学部では、毎年延べ900名の医療系大学・専門学校の学生に解剖見学実習の機会を提供。医療系学生には、体内の構造を見分けるのは至難のわざである。なぜなら動脈は赤いと信じてきた彼らの目の前に"白い動脈"が走っているからである。

本書の46項目は医療系大学・専門学校へのアンケートで挙げられた、各専門職の"ホットスポット"である。

見学すべき構造の位置や形、観察の対象を明確にし、テキストで得た知識と目の前にある対象物を比較しよう。本書を塗り絵感覚で利用し、観察で気づいたことを余白にメモし、本書を完璧な見学実習マイノートにしよう。

不安を減らすことこそが最大の感染症対策である。正確で透明性のある迅速な情報発信こそ、その不安を減らすことができる。この小冊子は人々の不安を最小限にするために企画された。

【巻頭言】
不安を減らすことが最大の感染症対策
加藤 茂孝(元国立感染研究所)

1.ウイルスの正体
加藤 茂孝(元国立感染研究所)

2.コロナウイルスの由来
加藤 茂孝(元国立感染研究所)

3.アメリカにはCDCがあるのになぜ感染者が一番多いのか?
加藤 茂孝(元国立感染研究所)

4.アフリカの現状・アフリカの対応
國井 修(グローバルファンド)

5.マスクあれこれ
岡部 信彦(川崎市健康安全研究所)

6.FETP 実地疫学専門家養成プログラム
岡部 信彦(川崎市健康安全研究所)

7.新型コロナウイルス感染とペット
岡部 信彦(川崎市健康安全研究所)

8.終わりに―多くの知りたいことと、今後の対策
加藤 茂孝(元国立感染研究所)

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発達障害とは?自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群とは?また自閉スペクトラム症と注意欠如多動症の違いは何でしょう。男女差の問題、学習障害と外界に対する認知の障害はどこが違うのでしょうか。

【特集】発達障害の患者学─治す医療から治し支える医療へ
 何となく自分は他の人たちと違う、
 どうして人間関係で失敗してしまうのか.........
 発達障害の外来で自閉スペクトラム症(ASD)と診断された時には「リハビリ」
ともいえるASDプログラムへの参加はいかがですか。ショートケアとデイケ
アで、お互いの悩みや思いを共有し、コミュニケーションの練習、発達障害の
理解などの共有体験を通して、社会で生活できるテクニックを学ぶことができ
ます。発達障害専門プログラムを実施している医療機関が各地にあります。
 さまざまな失敗体験を、性格や努力不足のせいとされ、自己肯定感の低く
なった自閉スペクトラム症を抱えた者同士で語り合うことで、気づきが生ま
れ、他者目線を学習することができます。
 自分の考え方や生き方を見直してみませんか。

【巻頭言】
発達障害概念の誕生~歴史と国際分類の変遷~
加藤 進昌(昭和大学発達障害医療研究所長 公益財団法人神経研究所理事長 東京大学名誉教授)

特集1.自閉スペクトラム症とは何か~自閉症とアスペルガー症候群
加藤 進昌(昭和大学発達障害医療研究所長 (公財)神経研究所理事長 東京大学名誉教授)

特集2.発達障害の症候学─認知機能からみた発達障害─
丹治 和世(小石川東京病院 精神科)

特集3.診断をめぐって─過剰診断、二次障害、併存
太田 晴久(昭和大学発達障害医療研究所)

特集4.発達障害と精神障害の併存─発達障害の精神病理
青木 省三((公財)慈圭会精神医学研究所)

特集5.注意欠如・多動性障害(ADHD)をもう一度考える
伊東 若子(医療法人社団大坪会 小石川東京病院)

特集6.子どもから大人へ─症候は変遷するのか?
本田 秀夫(信州大学医学部子どものこころの発達医学教室 教授 信州大学医学部附属病院子どものこころ診療部 部長)

【連載】
コンパニオンバードから学ぶ<第12回>~動物とコロナウイルス~
重茂 浩美(文部科学省科学技術・学術政策研究所)

【連載】
創薬イノベーションの極意<第4回>~医薬品の承認審査(その1)~
 日下部 哲也(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)

本書では、AIをつくり出した人間の脳について、生物学的な側面からの解説を試みました。脳内で複雑につながりあって情報を伝えている何千億もの神経細胞。それらが織りなす神経回路網のはたらき、それが私たちの身体にどのような影響を与えているのか、また、身体からどのような影響を受けているのかなど、私たちの身体を司る「神経」についてわかりやすく紹介します。

不安を減らすことこそが最大の感染症対策である。正確で透明性のある迅速な情報発信こそ、その不安を減らすことができる。この小冊子は人々の不安を最小限にするために企画された。

【巻頭言】
不安を減らすことが最大の感染症対策
加藤 茂孝(元国立感染研究所)

1.ウイルスの正体
加藤 茂孝(元国立感染研究所)

2.コロナウイルスの由来
加藤 茂孝(元国立感染研究所)

3.アメリカにはCDCがあるのになぜ感染者が一番多いのか?
加藤 茂孝(元国立感染研究所)

4.アフリカの現状・アフリカの対応
國井 修(グローバルファンド)

5.マスクあれこれ
岡部 信彦(川崎市健康安全研究所)

6.FETP 実地疫学専門家養成プログラム
岡部 信彦(川崎市健康安全研究所)

7.新型コロナウイルス感染とペット
岡部 信彦(川崎市健康安全研究所)

8.終わりに―多くの知りたいことと、今後の対策
加藤 茂孝(元国立感染研究所)

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【特集】「高齢者の患者学 その3」
何もすることがないと不安や心配が募ります。活動的に過ごしましょう。
「高齢者の患者学」のポイントをまとめます。
  1.人生の先輩として敬意をもって接しましょう。
  2.同じ言葉を繰り返すなど、まずは相手の動きや感情に合わせましょう。
  3.相手の懐かしい話や好きな話題を作りましょう。
  4.相手が好きな音楽を一緒に聞いたり歌ったりしましょう。
  5.やさしく相手の肩や、手のひらに触れましょう。
  6.はっきりとした、低い、やさしい声で話しましょう。
  7.目を見て微笑みながらゆっくりと。
  8. 予期せぬ症状が現れても落ち着いて対応をしましょう。驚かせない、傷つけない、抱え込まない。

【巻頭言】
高齢者の患者学 その3 高齢者の疾患や症状とどう向き合うべきなのか、どう付き合えばよいのか
秋下 雅弘(東京大学大学院医学系研究科加齢医学〈老年病学〉教授)

【特集】「高齢者の患者学 その3」

特集1.女性のライフサイクル 
宮尾 益理子(アットホーム表参道クリニック 副院長)

特集2.視力低下・聴力低下 
木棚 究(東京大学大学院医学系研究科在宅医療学講座 特任助教)

特集3.嗅覚障害―匂いません、変です。 
亀山祐美 (東京大学医学部附属病院 老年病科 助教)

特集4.終末期医療 
山口 潔(医療法人社団創福会ふくろうクリニック等々力 理事長・院長) 

特集5.高齢者の栄養・食生活とその改善 
小川 純人(東京大学医学部附属病院老年病科 准教授)

特集6.フレイルとサルコペニア―高齢者の栄養 
石井 正紀(東京大学医学部附属病院老年病科 講師)

【連載】
コンパニオンバードから学ぶ<第11回>~鳥の向社会性~
重茂 浩美(文部科学省科学技術・学術政策研究所)

【連載】
創薬イノベーションの極意<第3回>~医薬品の開発過程(その2)~
日下部 哲也(大阪市立大学大学院 医学研究科 医薬品・食品効能評価学 教授)

「体内リズム」は生物の健康と種の保存にとって重要なしくみです。生体内には周期的なリズムが存在し、それにより生物が命をつないでいくための生理機能がはたらいたり、行動へ影響を与えたりしています。本書では日常生活では実感されない「体内時計」による日内リズム、生殖のリズム、季節繁殖リズムのしくみと役割についてわかりやすく解説します。

やさしい医学書は数多くありますが、疾患単位のものが多く、その多くは高齢者を対象としたものではありません。
高齢者特有の要配慮事項が十分に盛り込まれているものは稀です。「高齢者の患者学」の基本をまとめたのが本書です。
高齢者がそれぞれの疾患や症状とどう向き合うべきなのか、どう付き合えばよいのか、
患者としてどう振る舞えばよいのか、という視点から執筆されています。
本書を通読し、身に着けた知識を活かしてスマートに医療を利用しましょう。

BIOPHILIA電子版30号(2019年7月・夏号)・31号(2019年10月・秋号)の記事をまとめ、加筆修正したものです。

【特集】「医療関係者のための放射線安全
利用マニュアル」
 放射線診療に係る医療従事者は年に一度下記の内容の研修を受ける
ことが求められるようになりました。
・医療被ばくの基本的な考え方に関する事項
・放射線診療の正当化に関する事項
・医療被ばくの防護の最適化に関する事項
・ 放射線の過剰被ばくその他の放射線診療に関する事例発生時の対応等に関
する事項
・放射線診療を受ける者への情報提供に関する事項
RI規制法の教育訓練と再教育の一環で、放射線安全ですが、医療被ばくを中
心にしたもので、正当化の判断等、医療行為に踏み込んだ内容まで求められて
います。

【巻頭言】
医療関係者のための放射線安全利用マニュアル
はじめの一歩、「放射線安全」の必要性を認識する

【特集】「医療関係者のための放射線安全利用マニュアル」

特集1.医療における放射線の安全利用の基礎
中島 覚(広島大学自然科学研究支援開発センター 教授)

特集2.原子力・放射線災害時の緊急時モニタリングと被ばく医療
松田 尚樹(長崎大学原爆後障害医療研究所 放射線リスク制御部門 放射線生物・防護学研究分野 教授)

特集3.眼の水晶体の放射線防護の最近の動向
横山 須美(藤田医科大学医療科学部 准教授)

特集4.医療現場での放射線の安全利用
藤淵 俊王(九州大学大学院医学研究院保健学部門医用量子線科学分野 教授)

特集5.ポータブルX線撮影装置の安全利用
小野 孝二(東京医療保健大学 東が丘看護学部 教授)

特集6.看護現場での放射線の安全利用
浦田秀子(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科災害・被ばく医療科学共同専攻 教授)
新川哲子(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科災害・被ばく医療科学共同専攻 准教授)
吉田浩二(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科保健学専攻 准教授)

特集7.放射線診療の正当化に関する事項
井上 浩義(慶應義塾大学医学部化学教室 教授)

特集8.医療被ばくの防護の最適化に関する事項
井上 浩義(慶應義塾大学医学部化学教室 教授)

特集9.放射線診療を受ける方への情報提供に関する事項
福原幸規(東京女子医科大学病院中央放射線部 副技師長 )

【連載】
コンパニオンバードから学ぶ<第10回>
~動物と会話する~
重茂 浩美(文部科学省科学技術・学術政策研究所)

【連載】
創薬イノベーションの極意<第2回>
~医薬品の開発過程(その1)~
日下部 哲也(大阪市立大学大学院 医学研究科 医薬品・食品効能評価学 教授) 

【特集】高齢者の患者学 その2
私たちの声を聴いてください。私たちは一人の大人として生きてきたプライドがあります。子どものように扱われたり、やりたくないことを強制されたりするのは嫌です。私たちの不可解な言動も制止したり、否定したりせず、耳を傾けて優しく穏やかに接してください。
私たちの気持ちに寄り添い、感情を和らげることで、私たちの症状も改善してきます。驚かせない 傷つけない 抱え込まない。何もすることがないと不安や心配が募ります。
懐かしい話や好きな話題、好きな音楽を一緒に聞いたり歌ったりしましょう。はっきりとした、低い、やさしい声で話してください。目を見て微笑みながらゆっくりと。

【巻頭言】
高齢者の患者学 その2 高齢者の疾患や症状とどう向き合うべきなのか、どう付き合えばいいのか

【特集】高齢者の患者学 その2

特集6.フレイルと老年症候群について―歳をとるとは
秋下 雅弘(東京大学大学院医学系研究科加齢医学〈老年病学〉教授)

特集7.高齢者の糖尿病―緩やかな管理で老化を穏やかに
秋下 雅弘(東京大学大学院医学系研究科加齢医学〈老年病学〉教授)

特集8.高齢者のやせとその対策
矢可部 満隆(東京大学医学部附属病院 老年病科 助教)

特集9.高齢者の不眠―遅寝早起きで睡眠薬の害を避ける
秋下 雅弘(東京大学大学院医学系研究科加齢医学〈老年病学〉教授)

特集10.頻尿・尿失禁―排尿トラブル
秋下 雅弘(東京大学大学院医学系研究科加齢医学〈老年病学〉教授)

特集11.認知症に伴う諸症状―妄想、幻覚、易怒
亀山 祐美(東京大学医学部附属病院老年病科 助教)

特集12.在宅医療―自宅が診察室
山中 崇(東京大学大学院医学系研究科 在宅医療学講座 特任准教授)

【連載】
コンパニオンバードから学ぶ<第9回>
~コンパニオンバードと腸内細菌叢について~
重茂 浩美(文部科学省科学技術・学術政策研究所)

【連載】
創薬イノベーションの極意<第1回>
~医薬品とは何だろう~
日下部 哲也(大阪市立大学大学院 医学研究科 医薬品・食品効能評価学 教授) 

大学等放射線施設協議会では医療関係者から真に必要な一冊の本を作成しました。放射線の基礎から最先端医療まで、日常業務の中で疑問に思うことや患者さんからの質問などに答えることができる、現場で必携のテキストです。

1926(大正15)年生まれでありカトリックの信仰の篤い著者が慶應義塾大学を卒業してから、イタリア・ミラノ大学留学中にフランス・ルルドの巡礼に付き添い、18年間歩けなかった女性が実際に目の前で歩けようになる奇跡の場面に立ち会う場面なども書かれている。帰国後は教皇パウロⅥ世の医学顧問に任命され、長男が小学生の時にブラジル移住を決意し、ブラジル、リオ・グランデ・カトリック大学において医師としてもまた大学院で教授として教鞭を執りさまざまな体験をする。まさに奇跡特集を読むかのような感動的な事実が克明に記録されている。 また、戦争も体験した著者が人生を振り返って、帰天した母親への想いなど、若者へのメッセージなども綴られている。 また、一度診察させていただいたという永井隆博士についての資料集も文末に掲載されている。 医学を志す若者には必読の一書である。 著者念願の英訳本がこの度完成した。世界中の人に読んでほしいという著者の願いがこめられている。

【特集】高齢者の患者学
老化は誰にでも訪れる生命現象です。老化現象には「体の衰え」と「こころ(精神)の衰え」の 2つに大きく分けられます。体の衰えは、生理的老化(筋肉の衰え,禿・白髪,しわ,老眼,白内障、加齢臭など)や病的老化(動脈硬化,骨粗鬆症,認知症など)、こころ(精神)の衰えは、やる気を失う,環境への適応能力の低下,忍耐力の低下、感情の爆発です。高齢者は個人差が非常に大きく、個々に最適な治療法やケアが必要です。断片的な健康情報に振り回されていませんか。本当に必要で基本的な知識をまず身に着けることです。「高齢者の患者学」のポイントをまとめ、私たちがそれぞれの疾患や症状とどう向き合うべきなのか、どう付き合えばよいのか、患者として、患者の家族としてどう振る舞えばよいのか、という視点から構成しています。

【巻頭言】
高齢者の患者学"治す医療"から"治し支える医療"へ
秋下 雅弘(東京大学大学院医学系研究科加齢医学〈老年病学〉教授)

【特集】高齢者の患者学

特集1.転倒・骨折とその予防法
小川 純人(東京大学医学部附属病院老年病科 准教授)

特集2.認知症の症状と予防法
木棚 究(東京大学大学院医学系研究科 在宅医療学講座 特任助教)

特集3.肺の病気にならないために─ 肺炎および COPD の対策
石井 正紀(東京大学医学部附属病院 老年病科 講師)

特集4.スマート服薬のすすめ
小島 太郎(東京大学医学部附属病院 老年病科 講師)

特集5.高齢者の高血圧─ 緩やかな管理で老化を緩やかに
秋下 雅弘(東京大学大学院医学系研究科加齢医学〈老年病学〉教授)

【連載】コンパニオンバードから学ぶ<第8回>
~コンパニオンバードとマイクロチップについて~
重茂 浩美(文部科学省科学技術・学術政策研究所)

【特集】からだの対称性・非対称性
ヒトのからだを分子レベルでみると、その構成蛋白質は20種のアミノ酸です。立体構造は対称的な2 種類の構造D,L型があるはずですが、アミノ酸の構造はグリシン以外、すべてL型です。治療薬としてLドーパがあるのですが、Dドーパにはその作用はありません。 生体ではL型が多いこのアンバランスは、薬の作用やワインの味の違いなどに現われ、生命の起源や、進化の問題を解く鍵をも握っています。生命体が持つ、この対称性・非対称性が何に由来しているかを一緒に考えてみませんか。

【巻頭言】
「からだ」の対称性・非対称性~「街」の発展様式に重ねて~
伊藤 正裕(東京医科大学 人体構造学 教授)

【特集】からだの対称性・非対称性

特集1.個体や細胞に非対称性を生み出す仕組みとモデル
平島 剛志(京都大学大学院医学研究科 病態生物医学分野 講師)

特集2.大脳半球の非対称性―なぜヒトは右利きが多いか
山田 仁三(柏崎厚生病院 精神科)
北村 泰子(東京医科大学 人体構造学分野)

特集3.内臓の非対称性と内臓逆位
東 華岳(産業医科大学 医学部 教授)

特集4.生殖器系の左右差-ニワトリを例に-
表原 拓也(東京医科大学 人体構造学分野 助教)

特集5.ひとの体幹部の対称性と非対称性
柿崎 藤泰(文京学院大学 教授)

特集6.顔の左右対称と非対称の美しさ
宮永 美知代(東京藝術大学大学院 美術教育(美術解剖学II)助教)

【連載】
コンパニオンバードから学ぶ<第7回>
~鳥と人との共通感染症について~
重茂 浩美(文部科学省科学技術・学術政策研究所)

【投稿】
白髪を染めずに治す
田口暢彦(ホーユー株式会社)

著者が先祖の墓がある大分県中津市の「龍松寺」を訪れるたびに、気になっていた石碑があった。石碑が立っているその場所は、福澤諭吉旧宅のすぐ近くにあり、 その碑には、西郷隆盛の弟・従道の三男侯爵西郷従徳敬書による「西南の役中津隊隊長 増田宋太郎先生誕生之地」と刻まれていた。増田宋太郎について知っている人は、少ない。 歴史の隅に追いやられた宋太郎の生きざまををもう一度掘り下げ多くの人に知ってもらいたい思いにかられ、書き上げたものである。

【特集】小児難病を治療する
難病とは「発病の機構が明らかでなく、治療方法が確立していない、希少な疾患であって、長期の療養を必要とするもの」と定義されています。遺伝性疾患の診療には遺伝子診断が有用で、診断がつくことで、治療方針の決定、合併症への対応、さらには患者の家系(兄弟姉妹や子どもなど)への影響について考えるなどの対応が可能となります。

【巻頭言】
グローバルデータシェアリングと希少難病への取り組み
末松 誠(国立研究開発法人 日本医療研究開発機構 理事長)

【特集】
特集1.小児難病を治療する─脊髄性筋萎縮症における新規治療─
齋藤 加代子(東京女子医科大学 臨床ゲノムセンター同病院遺伝子医療センターゲノム診療科)

特集2.AADC欠損症に対する遺伝子治療
山形 崇倫(自治医科大学小児科学)

特集3.原発性免疫不全症の早期診断、根治に向けて
今井 耕輔(東京医科歯科大学小児科(大学院医歯学総合研究科茨城県小児・周産期地域医療学講座)寄付講座准教授)

特集4.ダウン症候群を知る、治す
北畠 康司(大阪大学大学院医学系研究科 小児科学講座)

特集5.難病の原因究明に役立つ遺伝子診断
山田 茉未子(慶應義塾大学保健管理センター助教 臨床遺伝学センター兼担助教)
小崎 健次郎(慶應義塾大学医学部臨床遺伝学センター 教授)

【連載】コンパニオンバードから学ぶ<第6回>~インコやオウムの特殊な能力 その2 ~
重茂 浩美(文部科学省科学技術・学術政策研究所)

【投稿】医療ニーズに包含される医学的意味:ノウホワイによる医学的意味の探索
谷下 一夫(早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構 招聘研究員)

いま研究者には何が必要か。STAP 細胞、中国のゲノム編集、知的財産・研究資金、特許出願そして今日の競争的研究環境で何が起き、何が問題になるのか、倫理観の低下そして軍事研究はしないことの是非についても提起する。

ヒトと動物のそれぞれの社会における「情報とコミュニケーション」について概観し、感覚器「視覚」「聴覚」「嗅覚」での情報伝達を紹介。生物学的な側面から、生き物のコミュニケーションの仕組みのわかりやすい解説を試みました。

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