Toward the Space
--From Architectural Space to History of Space
建築を建築の世界だけにとどめたくない。寝殿造という空間が、平安時代の建築様式、あるいは建築空間の構成方法であっただけではなく、当時の文化、知の集積、総合化であったように、現代もまた空間に向かうことで知を拡げてゆくことが必要であると思う。 「著者あとがき」より
目次 一九七〇年代―二十五歳から(都市住宅展01「あなたにとってマイホームとは何か」出展作品 鉄筋コンクリートの性質 ほか) 一九八〇年代―三十五歳から(軒内包領域考・序 三ツ境の家(一九八〇) ほか) 一九九〇年代―四十五歳から(都市の水と緑のある風景 アルド・ロッシ『都市の建築』「書」評 ほか) 二〇〇〇年代―五十五歳から(著書『源氏物語空間読解』(鹿島出版会) 博士論文「『源氏物語』における寝殿造住宅の空間的性質に関する研究」(東北大学) ほか)