なぜ、人間を含め動物にはオス(男)とメス(女)が存在するのでしょうか? 本書では、最新の性科学研究から得られた知見から、オス(男)、メス(女)にそれぞれ特有な行動、フェロモンのはたらき、脳のはたらきの違い、などをわかりやすく紹介します。
目次
はじめに 第1章 性を科学する 斎藤 徹(日本獣医生命科学大学) はじめに/性の誕生/繁殖効率/配偶子(精子)と配偶子(卵子)の出会い/無性生殖から有性生殖への進化/オスとメスの決定/同性愛男性とエイズ/性行動(交尾行動)/おわりに 第2章 オスの性を科学する 近藤 保彦(帝京科学大学) はじめに/オスの魅力は見た目から/恋の唄/唄はニオイに誘われて/唄を歌わせるホルモン─オキシトシン/魅力的なニオイ/フェロモンとは何か?/どうして異性に惹かれるか?/なわばりと闘争/なわばりを主張するニオイ/不安を与えるニオイ/ランデ・ブー/ネズミの性行動/動機づけ行動と完了行動/性行動を引き起こすホルモン─テストステロン/脳内の性行動を調節するしくみ/女に潜む男らしさ/浮気と本気/おわりに 第3章 メスの性を科学する 富原 一哉(鹿児島大学) はじめに/発情は排卵が決める/ヒトの女性が一番淫乱?/発情はホルモンが決める/女が男を誘うとき/女は男を吟味する/この子誰の子/男女の絆はとても大切/男と女の血の抗争/親子の絆とセックス/おわりに 著者紹介