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Biophilia 22 (第6巻 第2号 発行日: 2010年6月 1日)

特集: クジラをとりまくサイエンス

特集概要:

最近、クジラがニュースで毎日のように取り上げられている。いわゆる捕鯨問題に関するものが多いが、日本はクジラと、それにまつわる哺乳類の研究で世界をリードしている。クジラの生態はまだまだ知られていない面が多いが、近年、どのような生涯を送り、海のなかでどのような活動を営んでいるのか、少しずつ解明されつつある。こうした研究のホットな話題を取り上げ、クジラ研究の現状や課題を考える機会にしたいと思う。今回は新進気鋭の研究者に登場いただき、さまざまな面から、クジラ研究の面白さを語っていただいた。

Biophilia 16 (第4巻 第4号 発行日: 2008年12月10日)

特集: 感染症を知る

特集概要:

感染症の対策の根本は病原体を正しく知り、そして正しく怖れることである。しかし、我々は未だ病原体の性状について完璧に知り得てはいない。また、病原細菌や病原ウイルスは変貌する環境に適応して絶えず変異、組換えを繰り返している。そして、環境に適応したもののみが生き残る。強病原性の獲得は種の保存に必ずしも適応しているとは限らない。一方、ヒト社会は感染者、発症者こそその総力を挙げて護っていかねばならない。病原体との戦いにおいては決定的なハンデキャップであるが、ヒトにはヒトにしかない武器がある。ヒトにはあくなき“知”の探求があり、そして“知”を共有することができる。さらに、社会の維持のために、弱者を護らねばならないという“優しさ”を本質的に有している。

ここに感染症研究が他の医学研究と徹底的に違う点があり、従事する感染症研究者の使命と矜持がある。しかし、自ら彊じ感染症研究にあたるとき、心せねばならない最重要点は、その研究対象として感染性を有する微生物を扱うことにある。研究成果は遅滞なく公開せねばならないことはもちろん、その微生物をバイオセーフティーの観点から正しく扱っていることをエビデンスを持って示していかねばならない。また、研究施設を取り巻く環境、住民に正しく研究内容を理解してもらうこともまた不可欠である。

国立感染症研究所(感染研)は、我が国の感染症研究の総本山といわれているが、その証左の1つとして年2回、国立感染症研究所安全連絡協議会を開催し、市民に対し、研究所の安全管理について報告するとともに、研究所で行われている研究の意義づけ、目的、進捗状況について“トピック”として個々の研究リーダーが説明している。本特集では、同協議会で取り上げた“トピック”を中心に現在関心の高い感染症についてまとめた。感染研での研究の一端をより多くの方々に知ってもらう機会となればと思う。

国立感染症研究所 所長 宮村達男

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