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Biophilia 25 (第7巻 第1号 発行日: 2011年3月 1日)

特集: ニッポンの養殖

特集概要:

この2月、東京大学大気海洋研究所と独立行政法人水産総合研究センターの研究チームによって、天然ウナギの卵が発見された。ウナギの稚魚の不漁が続くなか、この発見は、昨年の完全養殖ウナギ誕生と並ぶ朗報だろう。人口爆発問題を抱えている人類にとって、養殖技術の向上はタンパク源を確保するうえで必須の課題だ。そして、わが国の養殖技術は世界最先端を独走する。今回は、養殖研究第一線からの新鮮情報をお届けしたい。

Biophilia 13 (第4巻 第1号 発行日: 2008年3月10日)

特集: 「環境遺伝子」研究の最前線(1)
―環境汚染と健康、人類の未来は大丈夫?―

特集概要:

環境汚染問題も含め、環境中微量化学物質に囲まれたこの地球上での我々の生活は、果たして問題ないのだろうか。あるいは、野生生物に影響が出ても、構造の違う高等生物、人間には明らかな毒性が認められないから問題ない、と片づけてよいのだろうか。

「環境汚染と健康」問題は未来(次世代)に先送りしてはならない、「疑わしきは罰せず」ではすまされない、それが今回のテーマ。

国には国の、企業には企業の方針があり、次元の異なるところでものごとが取り決められていることは歴史が物語っている。薬害問題がいい例だが、後になってやはり「あれは毒でした」ではいつまでたっても同じ歴史の繰り返しになってしまう。ただ、そういう部分もこのビオフィリアにしっかり残しておく、というのであれば、それも本誌の使命かも知れない。

一般に胎子および新生子は成体と比べて薬物等への感受性がきわめて高く、内分泌かく乱化学物質が不可逆的に脳あるいは生殖機能を障害する可能性が示唆されている。内分泌かく乱化学物質の作用メカニズムの解明は、分子生物学的知見を基に新しい時代に入ったといえるが、器官形成・発達時期である胎子・新生子期での内分泌かく乱化学物質曝露が、長期にわたって不可逆的にフィードバック機構の破綻を招来する作用機序については不明な点が多い。さらに近年、細胞世代を超えて継承され得る、塩基配列の変化を伴わない遺伝子発現制御について研究する新たなパラダイムとして、エピジェネティクスの領域が提唱され、内分泌かく乱化学物質が生物系に及ぼす環境エピジェネティクスの展開が期待される。

本号では、環境化学物質が生態系や人間の健康へ及ぼす作用の分子基盤に関し、日本および世界の研究者がこれまでどのように取り組んできたのか、また、今後の行方について第一線でご活躍の方々にわかりやすく概説していただく。

(編集担当:星 信彦)

Biophilia 7 (第2巻 第3号 発行日: 2006年9月 1日)

特集: 光で生体をとらえる
―光とナノテクノロジーを利用した生体観察・計測技術―

特集概要:

生命現象を光で照らす

光技術は、日本が世界をリードしてきた分野である。その光技術が新たな地平を切り拓こうとしている。光は、従来から生体にやさしいといわれてきたが、長い間、光はその性質からナノスケールのものは見ることができないと信じられてきた。しかし、その壁を乗り越えることで、光を用いての観察、計測技術は新たなステージを迎えている。

本誌では、連載「最新実験技術」にて「バイオイメージング」技術を生命科学の未来を考える手段として紹介してきたが、これまではフルオレッセンス、ルミネッセンスを用いてのWhole-body観察、すなわち動物などを“丸ごと”イメージングして、臓器や細胞の活性などを見る最新技術を紹介してきた(ビオフィリア4、5、6号)。

今回は、光技術(フォトニクス)とナノテクノロジーを用いて細胞・組織を“分子レベル”で観察する技術の開発と手法を紹介する。大阪大学の河田先生には、光による分子イメージングの領域について本特集のリードとして総説していただいた。東京大学の内藤先生らには、ラマン分光を、京都府立医大の高松先生には多光子励起をそれぞれ用いた技術を解説いただいた。最後に大阪大学の藤田先生には非線形光学現象を概説していただいた上で超短バルスレーザー技術について解説していただいた。いずれも我が国の本方面の第一人者による総説であるが、カラー写真をふんだんに載せ“光”の特集にふさわしくアレンジした。

(編集担当:小林 英司)

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