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Biophilia 24 (第6巻 第4号 発行日: 2010年12月 1日)

特集: 「におい」最新事情

特集概要:

バラ好きで知られたクレオパトラは、自分が乗る船をバラのかおりで満たし、その香りは遠く陸地にいても漂ってきたという。古代ローマでは、調味料の魚醤の生臭さをやわらげるために香辛料を使い、中世ヨーロッパでは、体臭を消すために香水がさかんに使われた。そして、日本でも古くから香りを愉しむ文化がある。しかし、約40万種類の化合物がにおいを持つといわれていながら、その正体や、ヒトの嗅覚のメカニズムなどについては解明されていない点が多い。今号では、"におい"に関連する基礎知識と工学分野で進められている最新研究をご紹介しよう。

Biophilia 22 (第6巻 第2号 発行日: 2010年6月 1日)

特集: クジラをとりまくサイエンス

特集概要:

最近、クジラがニュースで毎日のように取り上げられている。いわゆる捕鯨問題に関するものが多いが、日本はクジラと、それにまつわる哺乳類の研究で世界をリードしている。クジラの生態はまだまだ知られていない面が多いが、近年、どのような生涯を送り、海のなかでどのような活動を営んでいるのか、少しずつ解明されつつある。こうした研究のホットな話題を取り上げ、クジラ研究の現状や課題を考える機会にしたいと思う。今回は新進気鋭の研究者に登場いただき、さまざまな面から、クジラ研究の面白さを語っていただいた。

Biophilia 21 (第6巻 第1号 発行日: 2010年3月 1日)

特集: 脳科学研究の最前線

特集概要:

遥か彼方に広がる宇宙と、身近な存在である脳。この2つほど、科学者の興味をかきたてる研究テーマはないだろう。そして脳科学は、テーマがきわめて細分化されており、奥が深い世界だ。歩く、食べる、寝る。我々が日々の活動はすべて、脳がつかさどっているといえるが、まだまだ脳にはわからないことが多い。統合失調症の原因解明、生物時計、発生・再生の仕組み、双曲性障害、学習...脳を知ることは、人を知ることであるといえよう。今回の特集では、脳研究の最先端に携わる研究者の方々に執筆いただいた。

Biophilia 19 (第5巻 第3号 発行日: 2009年9月 1日)

特集: 生き物を形作るしくみ ―エピジェネティクス―

特集概要:

生物の体の形成は、遺伝子のみで決まるのではなく、生まれた後のさまざまな要因によって遺伝子の発現が変化していくことでなされる。ヒトの体を構成している60兆個の細胞は、基本的に同じ遺伝情報を持つが、それらがさまざまな組織、臓器へ発生・分化していくのは、その過程に、遺伝子をコードするアミノ酸配列の変化を伴わない情報記憶と発現のメカニズムがあるからである。このような遺伝子に指令を与え、発生・再生、がん、老化、遺伝などの(細胞の個性を確立・維持・消去する)生命現象に大きな影響を及ぼすメカニズムをエピジェネティクスという。

本特集を企画した背景には、最近、このエピジェネティクスの分子レベルでの研究が爆発的に進んでおり、現代の生命科学のめざましい進展の中でともすれば細分化されがちな研究分野を統合的に理解する共通学問基盤として、エピジェネティクスが重要な役割を担うようになった点が挙げられる。

本特集は、これまでのエピジェネティクス研究によって明らかになってきた「生命現象と疾患との関係」、「遺伝子発現制御のしくみ」、「生殖細胞や父母ゲノムの役割」、そして「哺乳類の進化」について、それらの研究のまさにトップにおられる研究者の方に最新の知見を集約し、わかりやすく紹介していただいた。

(特集担当:星 信彦)
Biophilia 13 (第4巻 第1号 発行日: 2008年3月10日)

特集: 「環境遺伝子」研究の最前線(1)
―環境汚染と健康、人類の未来は大丈夫?―

特集概要:

環境汚染問題も含め、環境中微量化学物質に囲まれたこの地球上での我々の生活は、果たして問題ないのだろうか。あるいは、野生生物に影響が出ても、構造の違う高等生物、人間には明らかな毒性が認められないから問題ない、と片づけてよいのだろうか。

「環境汚染と健康」問題は未来(次世代)に先送りしてはならない、「疑わしきは罰せず」ではすまされない、それが今回のテーマ。

国には国の、企業には企業の方針があり、次元の異なるところでものごとが取り決められていることは歴史が物語っている。薬害問題がいい例だが、後になってやはり「あれは毒でした」ではいつまでたっても同じ歴史の繰り返しになってしまう。ただ、そういう部分もこのビオフィリアにしっかり残しておく、というのであれば、それも本誌の使命かも知れない。

一般に胎子および新生子は成体と比べて薬物等への感受性がきわめて高く、内分泌かく乱化学物質が不可逆的に脳あるいは生殖機能を障害する可能性が示唆されている。内分泌かく乱化学物質の作用メカニズムの解明は、分子生物学的知見を基に新しい時代に入ったといえるが、器官形成・発達時期である胎子・新生子期での内分泌かく乱化学物質曝露が、長期にわたって不可逆的にフィードバック機構の破綻を招来する作用機序については不明な点が多い。さらに近年、細胞世代を超えて継承され得る、塩基配列の変化を伴わない遺伝子発現制御について研究する新たなパラダイムとして、エピジェネティクスの領域が提唱され、内分泌かく乱化学物質が生物系に及ぼす環境エピジェネティクスの展開が期待される。

本号では、環境化学物質が生態系や人間の健康へ及ぼす作用の分子基盤に関し、日本および世界の研究者がこれまでどのように取り組んできたのか、また、今後の行方について第一線でご活躍の方々にわかりやすく概説していただく。

(編集担当:星 信彦)

Biophilia 10 (第3巻 第2号 発行日: 2007年6月10日)

特集: 生命の起源に迫る

特集概要:

生命はどこからきたのだろうか?

という問いは古くからさまざまな形で人々に論じられ、それを探るための試みも数多く行われてきた。生命の起源は未だ謎であり、その探求は現在も脈々と続いている。

本特集では、まず、生命の起源論の歴史を概観し、現在日本で出されている最新の仮説、理論を取り上げる。また、すべての生物に共通の祖先遺伝子を探る試みを紹介する。生命の起源論の今に迫る。

(特集担当:海野隆)

Biophilia 9 (第3巻 第1号 発行日: 2007年3月 1日)

特集: 眠りのサイエンス

特集概要:

なぜ生き物は眠るのだろうか? 睡眠は生き物に何をもたらすのだろうか?
 
睡眠はこれまで残された謎であったが、近年の研究成果によってさまざまなことがわかってきた。本特集では、生き物の生活リズムのしくみ、睡眠、覚醒の調節のしくみについて、そして、睡眠中の脳活動を見るための試み、また人間にはない行動である冬眠について取り上げ、眠りとは何か、その不思議に迫る。

Biophilia 8 (第2巻 第4号 発行日: 2006年12月 1日)

特集: 理科教育を考える

特集概要:

昨今「理科離れ」が話題となっているが、その実情とはいかなるものなのだろうか?

理科離れとは何か、なぜそのような問題が起きているのかを検証する。

また、理科離れを防ぎ、科学創造立国日本を目指した理科教育への新たな取り組みを紹介する。

Biophilia 6 (第2巻 第2号 発行日: 2006年6月 1日)

特集: 視覚メカニズムから探る脳の世界

特集概要:

「人の目を見て喋れ」ということは、口をすっぱくして指導される社会人としての基本的なマナーだ。というのは「目は口ほどにものをいう」からである。

このことは、視覚の助けを借りることにより、伝達される情報量が格段に増えることを意味する。拡大率を極端に上げると、光のタイルによって構成された漠としたモザイクの集合も、ノーマルな倍率に戻すと、美しい風景や魅力的な美女の映像としてパソコンのスクリーンに浮かび上がる。ことほどさように「見るという行為」、「見るという機能」は不思議のかたまりだ。

本特集では、「見る」という行為、目の疾患について、視覚メカニズム、それを司る脳のしくみから迫る。また、網膜の再生、人工網膜の実現へ向けた研究も紹介する。
不思議にあふれた視覚の迷宮に一歩踏み込んでみよう!

Biophilia 4 (第1巻 第4号 発行日: 2005年12月 1日)

特集: 「食べる」のサイエンス

特集概要:

「食」は生き物にとって欠かせないものである。本特集は、生きるための義務ともいえる「食」という行為をいかに楽しめるかを科学的に迫ってみるという試みである。まず、味覚、嗅覚、視覚の観点から「おいしさ」を探り、そして、おいしく味わったあとにくる悩みの種「ダイエット」について、その問題点、流行のダイエットの有効性を検証した。また、地上での「おいしさ」だけではなく、宇宙での食事についての最新事情、さらに、現代人には欠かせないものとなってきつつあるサプリメントについて、ドリンク剤で疲労の回復ははかれるのかについても取り上げた。普段何気なくとっている「食」について、味わいが深まれば幸いである。

(特集編集担当:前島 一淑)

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