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大会長あいさつ

 この度、平成29年(2017年)10月12日(木)・13日(金)・14日(土) の3日間を会期に山形市で、第51回日本実験動物技術者協会総会を開催する運びとなりました。日本実験動物技術者協会は平成29年4月より一般社団法人として生まれ変わる予定でありますが、法人となって初めての大会を山形でお引き受けすることになり、大変光栄なことと感謝申し上げるとともに、スタッフ一同、身の引き締まる思いで鋭意準備を進めているところであります。
 本協会は、昭和41年(1966年)に実験動物技術者懇談会として発足して以来、半世紀もの長きに渡って実験動物の飼育管理技術や動物実験技術の向上、更には技術者の地位向上の為に研鑚して参ることが出来ました。これも偏に諸先輩方のご尽力、関連学協会の先生方のご指導ならびに実験動物関連会社の皆さまによる温かいご支援の賜と深く感謝申し上げます。

 本協会は半世紀もの間、実験研究の基盤となる「動物実験技術」を支え、それが今日の生命科学研究の発展に大きく寄与してきたことは誰もが認めるところであります。そしてこれからの50年も益々その新たなる技術の開発と醸成が必要となることから、本大会は「Restart=再出発、再起動」の学術大会になると考え、第51回山形大会のテーマを「技術者・これからの50年に向けて」といたしました。飼育管理技術、実験手技、環境や微生物コントロール技術、発生工学技術などの基盤技術について、今何が出来て何が出来てないのかを整理し、これからの50年に向けて何をすれば良いのかを実験動物業界全体で考える企画にしたいと準備を進めているところであります。
 大会では、特別講演、シンポジウム、口頭発表、ポスター発表、ワークショップ、ランチョンセミナー、機器展示に加え、新たに「企業PRセッション」を企画いたします。各実験動物関連企業が自社商品などについて紹介できる企画で、プレゼンテーションの開始時間や内容は講演要旨集に掲載する予定です。また、専用の講義室を準備しておりますので、大会参加者が何時、どのような内容の紹介がされるかが一目瞭然となり、大会参加者にとって注目する商品を知る絶好の機会となれば主催者側としても大変嬉しく思います。

 会場の「山形テルサ」は山形駅のすぐそばに立地しており、遠方から来られた方々にとってアクセスの良い場所になります。また、山形は蔵王、山寺、最上川、温泉など自然に恵まれ場所にあります。開催日は紅葉シーズンには少し早いのですが、充分に山形の大自然を満喫できるかと思います。加えて、「山形そば」は新そばの季節となり、季節真っ只中の「いも煮」、フルーツの女王「ラ・フランス」、酒どころ山形の「日本酒」、きのこ、地魚など、この時期は山形の食文化をご堪能いただけることと思います。
 第51回山形大会に参加された方々が、得られた知識や技術をより多くに活用できるような実り多き大会にしたいと考えています。さらに、皆様が山形の大自然で心身ともにリフレッシュしていただければ大変嬉しく思っています。
 是非お誘い合わせの上、多数の皆様のご参加をお待ちしております。


平成29年1月吉日
第51回日本実験動物技術者協会総会 -2017山形大会-
大会長  伊藤 恒賢(山形大学医学部メディカルサイエンス推進研究所動物実験センター)