「日本語能力試験2級」の出題漢字を全て扱っています。毎日1ページで1日6文字。半年で528文字を勉強していきます。
2004年10月 第2版
著者
高橋百合子 金原宏 片山義 河島朝之 樋野雅彦 松澤説子 山中みどり 赤尾徳子 有澤田鶴子 小熊裕美 越智加代子 笠原真実 康京子 黒木真由美 斎藤裕美 斎藤洋子 高木美嘉 高橋とし子 滝川公美 長淵孝久 山崎敦子 鳥越要子 安楽さおり 千葉眞衣子 松本美里
はじめに
みなさんはかんじのべんきょうがすきですか。ほとんどのひとがきらいだとこたえるでしょう。たしかに、かんじをおぼえるのはだれにでもできることだけれど、だれにとってもたいへんじかんがかかります。ではなぜ、こんなにめんどうなものをおぼえなけれぱならないのでしょうか。さて、ここまて読んできて、漢字がどれほど便利なものか気付くでしょう。文章を早く、正確に読むために、漢字は非常に役に立っているのです。 また漢字を覚えることは新しい言葉の勉強にもなります。「でもこんな言葉、会話の中で聞いたことがありません」という人もいます。漢字の時間に勉強している熟語は"堅い"イメージを持つ言葉が多いので、日常会話ではあまり聞かないものもあります。けれど、その"堅い表現"は毎日二ユースや新聞で使用されるものです。つまり漢字の意味がわかれぱ、新間が読めるのです。また発音を覚えれぱ、ニュースも聞けるし、更にそれらの社会間題についても話せるようになるのです。 でも漢字は数が多いから、とても覚えられないという人もいるでしょう。ところが、ある調査では漢字を1000字覚えれぱ新聞・雑誌の93%は理解できるという結果が出ています。初級を終えたみなさんは、もう500字くらいは勉強し終わっています。これから中級で約500字勉強しますが、これだけ覚えれぱ、新聞や雑誌でも漢字が分からなくて読めないということはもうなくなるはずです。 この教科書では、日本語学習者が自分の実カを測るのによく使う「日本語能カ試験2級」の出題漢字を全て扱っています。毎日1ページで1日6文字半年で528文字を勉強していきます。漢字の下には毎回読む練習があります。正しく読めるかどうか確認しましよう。またぺ一ジの右下に、時々読物もついていますので、楽しんで読んでください。次に4ページごとに1回、実カ間題があります。どれだけ覚えたか確認するのに使ってください。また応用問題もありますが、こればゲーム感覚でチャレンジしてみてください。 では、528文字のゴールに向けて始めましょう。