アドスリーの出版事業部では、生命科学雑誌Biophiliaをはじめ、実験動物学、医学、科学技術といった高度な専門領域から、サッカー、文化財、建築、歴史といった領域の一般書まで、幅広いジャンルの書籍を発行しています。 また、電子書籍化や、大学の講義、講演会等で使用する教科書の制作、販売(書店流通)も行っております。

実験動物の技術と応用 実践編

実験動物の技術と応用 実践編

商品コード: ad10013

編集: 日本実験動物協会

発行日: 2004年6月 7日
判型: A4判
頁数: 412ページ
書籍コード: ISBN 4-900659-45-2 C3047
定価:10,780円 (本体価格:9,800円)

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動物飼育施設あるいは実験施設のスーパーバイザーとして、また研究者のパートナーとして活躍できる1級技術師を育てることをめざした。同時に、動物実験を行う医学、生命科学領域の大学院生、および大学、企業研究所、生産施設などで動物実験や実験動物の管理に携わる研究者にも実践的なテキストとなるよう、国際水準の知識と技術を満載した。

2004年6月7日 初版発行
2011年9月30日 第4刷発行
2014年10月15日 第5刷発行
2016年7月1日 第6刷発行

第四刷 訂正

昭和60年に社団法人日本実験動物協会が設立され、実験動物技術者の教育認定事業が現在の日本実験動物学会から当協会に移管された。それ以来、当協会では、教科書の作成や教育用ビデオソフトの編集、各種講習会やフォーラムの開催など、技術者の教育認定にかかわる多角的な取り組みを実施してきた。その一環として、協会設立当初の動物実験技術と実験動物技術の大きな変化に対応し、新たな教育の充実をはかるため、教科書作りが行われ、昭和63年、実験動物一級技術師を対象とした「実験動物の基礎と技術 Ⅰ総論・Ⅱ各論」が出版され、ついで実験動物二級技術師を対象とした「実験動物の基礎と技術、技術編」が出版された。
平成14年、当協会は認定試験のための実施要領を制定し、試験問題の作成方針を改めて規定し、試験問題をホームページで公開することとした。こうした制度の変更に伴い、新しい教育、認定制度に則した教科書の作成が必要であることを認識、これを期に教育認定専門委員会に教科書の改訂をお願いし、ここに、新しい理念と内容を盛り込んだ実験動物技術師のための教科書が全面的に改訂され、出版される運びとなったことは大変喜ばしいことである。
 新教科書は書名も「実験動物の技術と応用 入門編」と「実験動物の技術と応用 実践編」に改め、「実験動物の技術と応用 入門編」では、日常の飼育作業に必要な最新の基礎知識と技術を盛り込んだ二級技術師用テキストとし、科学と実験動物福祉の両面からの疑問に答えられるように配慮されている。また「実験動物の技術と応用 実践編」では動物飼育施設あるいは実験施設のスーパーバイザーとして、また研究者のパートナーとして活躍できる一級技術師を育てることをめざし、同時に、動物実験を行う医学、生命科学領域の大学院生、および大学、企業研究所、生産施設などで動物実験や実験動物の管理に携わる研究者にも実践的なテキストとなるよう、国際水準の知識と技術が満載されている。実験動物を学ぼうとする人々によって両書が広く利用されることを願ってやまない。
最後に、本書の企面・制作に当たって多大なご尽力をいただいた教育認定専門委員会および執筆者の各位に厚くお礼申し上げるとともに、企画から出版まで一貫してご協力くださった株式会社アドスリーの方々に深謝する。
 
平成23年8月
 
社団法人日本実験動物協会会長
光岡知足

はじめに

21世紀は「生命科学(ライフサイエンス)の世紀」といわれている。これは20世紀における楽観的な幻想、すなわち自然の利用と改造を目指し、生産性の向上と技術革新が人類の平和と進歩につながるという、幻想の終焉に基づく反省によるものである。今世紀、我々は生物としてのヒトという原点を取り戻す必要がある。その意味で実験動物科学は生命科学のキーポイントである。生命科学に対し、単に実験動物を提供するだけではなく、高品質の研究資源と精度の高い生物情報を供給する基本的役割を担う必要がある。
生命科学を実践するためには、実験動物の開発・生産を担う人、動物実験に携わる研究者および実験技術者が必要である。それぞれの人にとって求められる資質・能力は必ずしも同じものではないが、いずれの人たちにとっても必要なものは基本的な技術力であり、生物学的センスである。生物学的センスは生命という複雑系を頭だけでなく、体で理解することにより身につくものである。すなわち、基本的技術および知識を身につけ、生産現場および実験現場でよく観察し、考えることにより磨かれるものである。
このような観点に立って、有用な実験動物技術者の人材育成を目的に、これまで本協会では教育・認定の一環として一級技術師を目指す人たちを対象とした「実験動物の基礎と技術 Ⅰ総論」と「実験動物の基礎と技術 Ⅱ各論」を用意してきた。今回の教科書改訂にあたり、全面的に内容を見直し、国際水準の知識と技術を盛り込み1冊にまとめた。したがって、本書は単に実験動物一級試験のテキストという目的だけでなく、動物飼育施設あるいは実験施設のスーパーバイザーとして活躍できる技術師を育成するとともに、動物実験を行う医学、生命科学領域の大学院生および大学、研究所などで動物実験や実験動物の管理に携わる研究者の実践的なテキストとなるようデザインした。
動物実験を巡る環境は生命倫理感の変遷や急速な技術の進歩、社会的価値観の変動、人々の科学に対する信頼感のゆらぎなど、決して安定したものではない。本書は、こうした危機感にたって、できるだけ時代に合い、長期のニーズに答えられるように心がけた。明日の生命科学を担う人々の役に立てば幸いである。
 最後に、本書の作成にあたり、企画から編集まですべてに労を惜しまず、努力された鍵山直子編集委員長、大和田一雄教育・認定専門委員会委員長、各委員、およびご執筆をいただいた各執筆者の方々に深く感謝します。また出版にご協力を下さった株式会社アドスリーの皆様方に謝意を表します。
 
平成23年8月
 
社団法人日本実験動物協会副会長
教育認定担当理事
吉川 泰弘

目 次


はじめに
編集にあたり

<総論>

Ⅰ 動物実験と社会
  1 はじめに
  2 実験動物と動物実験
  3 実験動物の用途、使用数
  4 動物実験の歴史
  5 動物実験の必要性
  6 適正な動物実験 -社会的側面から-
  7 適正な動物実験 -科学的側面から-
  8 動物実験の実施上の配慮
  9 安全管理
  10 今後の課題

Ⅱ 解剖と生理
  1 生物と生命現象
  2 細胞と組織
  3 体部の名称および器官の位置と名称
  4 骨格と筋肉
  5 皮膚
  6 呼吸器
  7 循環器
  8 消化器
  9 泌尿器
  10 生殖器
  11 神経系と感覚器
  12 内分泌系

Ⅲ 遺伝と育種
  1 遺伝の基礎
  2 遺伝的統御
  3 疾患モデル動物
  4 遺伝的品質検査(遺伝的モニタリング)

Ⅳ 繁殖
  1 性の決定と分化
  2 性周期
  3 性行動
  4 受精・着床・妊娠・分娩
  5 母性行動

Ⅴ 栄養と飼料
  1 栄養
  2 飼料

Ⅵ 飼育と衛生
  1 飼育器材
  2 日常管理作業
  3 飼育機器類の保守・点検作業
  4 動物の受け入れと観察
  5 特殊な飼育管理
  6 災害に対する危機管理
  7 記録の保存と情報公開

Ⅶ 施設と環境
  1 動物飼育施設
  2 施設の環境と管理
  3 行動とエンリッチメント
  4 動物施設の環境と安全
  5 バリア方式施設維持のための必須事項
  6 動物施設の建設

Ⅷ 病気と感染
  1 病気の原因
  2 感染症
  3 感染症の診断と予防
  4 免疫・アレルギー
  5 消毒のメカニズム

Ⅸ 特殊実験法と検査法
  1 動物実験に用いられる器具類とその使用法
  2 動物実験における採血
  3 血液検査
  4 血液形態学的検査
  5 血液生化学検査
  6 採尿および採糞
  7 尿検査
  8 糞便検査
  9 投与量の計算
  10 解剖手順
  11 内部透視撮影概説
  12 麻酔
  13 手術法
  14 安楽死法

Ⅹ 遺伝子操作と凍結保存
  1 遺伝子改変マウスの作製
  2 胚および配偶子の凍結保存

ⅩⅠ 命名規約およびモニタリング
  1 命名規約
  2 遺伝的モニタリング
  3 微生物モニタリング

<各論>

Ⅰ マウス
  1 特性と使用分野
  2 実験動物としての歴史
  3 主要な系統とその特性
  4 解剖および生理学的特徴
  5 病気
  6 飼育管理
  7 輸送方法
  8 特殊実験処置動物の管理
  9 動物実験手技
  10 データベースとバイオインフォマティクス

Ⅱ ラット
  1 はじめに
  2 実験動物としての特性と使用分野
  3 実験動物としての歴史
  4 形態
  5 系統とその特性
  6 異常の症状と原因
  7 おもな感染病の特徴的症状と原因
  8 飼育管理
  9 動物の輸送
  10 繁殖
  11 動物実験手技

Ⅲ モルモット
  1 はじめに
  2 実験動物としての歴史
  3 実験動物としての特性と使用分野
  4 品種および系統とその特性
  5 形態的特徴
  6 病気
  7 飼育管理
  8 輸送方法
  9 繁殖
  10 動物実験手技

Ⅳ-1 その他のげっ歯類 -ハムスター類-
  1 はじめに
  2 実験動物としての歴史
  3 実験動物としての特性と使用分野
  4 突然変異形質・連鎖群と系統の特性
  5 形態および生理
  6 病気
  7 飼育管理
  8 輸送方法
  9 繁殖
  10 動物実験手技

Ⅳ-2 その他のげっ歯類 -スナネズミ-
  1 はじめに
  2 実験動物としての歴史
  3 実験動物としての特性と使用分野
  4 系統とその特性
  5 形態および生理
  6 飼育管理
  7 輸送方法
  8 繁殖
  9 動物実験手技

Ⅴ ウサギ
  1 起源と実験動物としての歴史
  2 実験動物としての特性と使用分野
  3 品種および系統とその特性
  4 形態および生理
  5 病気
  6 飼育管理
  7 輸送方法
  8 繁殖
  9 動物実験手技

Ⅵ イヌ
  1 はじめに
  2 実験動物としての特徴
  3 飼育管理
  4 解剖・生理学的特徴
  5 病気
  6 繁殖
  7 実験手技

Ⅶ ネコ
  1 起源と実験動物としての歴史
  2 品種および系統とその特性
  3 実験動物としての特性と使用分野
  4 形態および生理
  5 病気
  6 コンベンショナルとSPFネコ
  7 飼育管理
  8 輸送方法
  9 繁殖
  10 動物実験手技

Ⅷ ブタ
  1 特徴
  2 生理および解剖
  3 飼育管理
  4 繁殖および育成
  5 疾病
  6 実験手技

Ⅸ トリ類
  1 特徴
  2 系統とその特徴
  3 飼育管理
  4 病気と異常
  5 繁殖
  6 実験手技

Ⅹ サル類
  1 はじめに
  2 生物学分類的位置
  3 実験動物としての特性と使用分野
  4 形態および生理
  5 病気
  6 飼育管理
  7 輸送方法
  8 繁殖
  9 動物実験手技

ⅩⅠ 魚類、両生類、その他
  1 魚類
  2 両生類
  3 無脊椎動物類

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