わが国の現状において、決して十分と言えない「医療分野と、工学・工業分野の融合」つまり「医工学」を、様々な角度から解説しました。
これからの医療産業を発展に導くため、日夜尽力されている皆様のための一冊です。
第一章 医療機器開発の人材育成
● 日本医工ものづくりコモンズの設立と活動 谷下一夫
● 医工学におけるレギュラトリーサイエンスの重要性 山根隆志
● 医学の立場からの医工学人材育成 伊関洋・村垣善浩
● 理工学の立場からの医工学人材育成 岩崎清隆・梅津光生
● REDEEM ─医療工学技術者創成のための再教育システムの目指すもの 山口隆美
●米国における医療機器人材育成:大学での教育─スタンフォードバイオデザインプログラム 池野文昭
● 日米での医工学に対する比較と今後の展望 重茂浩美・谷下一夫
● 医学と工学の融合でよりよい医療の実現を─工学技術を応用した診断・治療機器の開発動向 佐久間一郎
● 人間と機械をつなぐ生命倫理─医療機器の開発のイノベーションと生命倫理 菱山豊
第二章 製品化までの研究と実際
● 手術支援ロボットの研究開発の現状と課題 豊田和孝・橋爪誠
● 人工心臓の開発とリスクマネージメント 梅津光生・岩崎清隆・笠貫宏・山崎健二
● 近赤外光の医療応用─外科医をサポートする映像技術 佐藤隆幸
● 脳神経外科の未来と医工連携 氏家弘
● 低侵襲治療のための医療機器開発に向けて 和田則仁・北川雄光
● メカノバイオロジーを駆使した新システムで、 再生医療・不妊治療に福音を 成瀬恵治
● 超音波診断装置における組織弾性イメージングの開発 三竹毅
● 人工肺(膜型肺)の基礎知識 桑名克之
第三章 医療機器開発の実際
● 製販企業を核とした医工連携モデル─製販ドリブンモデル 柏野聡彦
● 医療機器開発における薬事法のハードルの越え方 吉川典子
● 成果を出せる「医工連携」のために 森尾康二
● 医療機器開発における新製品開発の要点 堀口彰
● 医療機器貿易収支マイナス6000 億円─日本の医療機器開発と実情 内田毅彦
● 医療機器の開発とリスク 小西義昭
●指先だけで血中の酸素飽和度をチェック─パルスオキシメータで学んだ医療機器開発の極意 中川辰哉