特集】がん患者の栄養(管理)
いま、がん治療の最先端では病院食に注力しています。なぜなら、口から食べ物を摂ることは生きる力です。がん患者さんにとってなぜ栄養管理が大事か、生理的・生化学的メカニズム、がんの栄養代謝から食欲不振時の対応、治療に伴う副作用による食事への具体的な対応、最新の栄養療法、機能性成分について解説します。従来にはないがん患者さんの食生活への医療スタッフからの新しい視点が随所に盛り込まれています。たとえば、症状があり、食べることがつらいときは無理に食べる必要はなく、水分は充分摂ること、薬品の排泄や脱水、便秘の予防のためにも重要ということであり、食べ物を摂るためのちょっとしたヒントが盛り込まれています。
【巻頭言】
がん患者の栄養(管理) 利光 久美子(愛媛大学医学部附属病院栄養部長)
【特集】特集がん患者の栄養(管理)
特集1.がん患者の栄養管理・総論 桑原 節子(淑徳大学看護栄養学部 教授)
特集2.がんの栄養代謝 寺本 房子(川崎医療福祉大学医療技術学部臨床栄養学科 特任教授)
特集3.がん患者の食欲不振時の対応 渡邊 慶子(高知学園短期大学生活科学学科 教授)
特集4.がん治療に伴う副作用対応Ⅰ(悪心、嘔吐) 稲野 利美(静岡県立静岡がんセンター 栄養室長)
特集5.がん治療に伴う副作用対応Ⅱ(口内炎) 松村 晃子(徳島大学病院栄養部 副栄養部長)
特集6.がんの栄養療法 須永 将広(国立病院機構渋川医療センター栄養管理室 栄養管理室長)
特集7.がんと機能性成分(EPA 他) 中濵 孝志(公益財団法人がん研究会有明病院栄養管理部 副部長)
【連載】
コンパニオンバードから学ぶ 第3回 / 重茂 浩美(文部科学省科学技術・学術政策研究所)