発達障害とは?自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群とは?また自閉スペクトラム症と注意欠如多動症の違いは何でしょう。男女差の問題、学習障害と外界に対する認知の障害はどこが違うのでしょうか。
【特集】発達障害の患者学─治す医療から治し支える医療へ
何となく自分は他の人たちと違う、
どうして人間関係で失敗してしまうのか.........
発達障害の外来で自閉スペクトラム症(ASD)と診断された時には「リハビリ」
ともいえるASDプログラムへの参加はいかがですか。ショートケアとデイケ
アで、お互いの悩みや思いを共有し、コミュニケーションの練習、発達障害の
理解などの共有体験を通して、社会で生活できるテクニックを学ぶことができ
ます。発達障害専門プログラムを実施している医療機関が各地にあります。
さまざまな失敗体験を、性格や努力不足のせいとされ、自己肯定感の低く
なった自閉スペクトラム症を抱えた者同士で語り合うことで、気づきが生ま
れ、他者目線を学習することができます。
自分の考え方や生き方を見直してみませんか。
【巻頭言】
発達障害概念の誕生~歴史と国際分類の変遷~
加藤 進昌(昭和大学発達障害医療研究所長 公益財団法人神経研究所理事長 東京大学名誉教授)
特集1.自閉スペクトラム症とは何か~自閉症とアスペルガー症候群
加藤 進昌(昭和大学発達障害医療研究所長 (公財)神経研究所理事長 東京大学名誉教授)
特集2.発達障害の症候学─認知機能からみた発達障害─
丹治 和世(小石川東京病院 精神科)
特集3.診断をめぐって─過剰診断、二次障害、併存
太田 晴久(昭和大学発達障害医療研究所)
特集4.発達障害と精神障害の併存─発達障害の精神病理
青木 省三((公財)慈圭会精神医学研究所)
特集5.注意欠如・多動性障害(ADHD)をもう一度考える
伊東 若子(医療法人社団大坪会 小石川東京病院)
特集6.子どもから大人へ─症候は変遷するのか?
本田 秀夫(信州大学医学部子どものこころの発達医学教室 教授 信州大学医学部附属病院子どものこころ診療部 部長)
【連載】
コンパニオンバードから学ぶ<第12回>~動物とコロナウイルス~
重茂 浩美(文部科学省科学技術・学術政策研究所)
【連載】
創薬イノベーションの極意<第4回>~医薬品の承認審査(その1)~
日下部 哲也(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)