本書の特徴
・哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類など数多くの動物種を対象にしている
・コンパニオンアニマル、実験動物、農業用動物、動物園および自由行動する
非飼育動物など、状況の異なる動物ごとにまとめられている
・安楽死のために配慮すべき実施方法のみならず、実施環境についてもまとめ
られている
・本ガイドラインの巻末に添付されている付表が安楽死法の簡易マニュアル
として利用できる(ただし、本文で詳細を確認することがが望ましい)
付表1:動物種ごとのの安楽死法と安楽死薬
付表2:一時的安楽死法として容認できない薬剤および方法
想定される利用者:動物の安楽死を実施する、あるいは監督する動物の専門家
・コンパニオンアニマル、家畜、動物園動物などの診療に携わる獣医師
・動物実験に携わる研究者・技術者、獣医師、学生
など
―まえがきより―
「米国獣医学会 動物の安楽死指針(安楽死ガイドライン):2020年」版の翻訳に当たって、米国獣医学会(AVMA)と日本実験動物医学専門医協会(JCLAM)により翻訳契約し刊行の運びとなった。
2020年版では第3章にS1コンパニオンアニマル、S2実験動物、S3家畜、S4馬、S5鳥類、S6魚類と水生無脊椎動物、S7野生動物と7つの動物に区分されて記載されている。
本安楽死指針は主に獣医師を対象に記載されている。極めて専門的ではあるが、詳細であり、また最新の情報を網羅している。したがって、獣医師以外の動物にかかわる方々の指針としても重要な文献である。
日本実験動物医学会Webサイトより
出版記念 -解説動画- https://jalam.ne.jp/column/avma_2020jp/
目 次
1.序文
2.これまでの経緯とこの版の特徴
3.安楽死とは?
4.安楽死と獣医療倫理
5.安楽死法の評価
6.安楽死の機序
7.死の確認
8.動物の遺体の廃棄
第Ⅱ部 安楽死法
1.吸入剤
2.非吸入性の化合物
3.物理的方法
第Ⅲ部 種や状況ごとの安楽死法
1.コンパニオンアニマル
2.実験動物
3.食用や繊維用の家畜
4.馬
5.鳥類
6.魚類・水生無脊椎動物
7.動物園および自由行動する非飼育動物用語集
付表