アドスリーの出版事業部では、生命科学雑誌Biophiliaをはじめ、実験動物学、医学、科学技術といった高度な専門領域から、サッカー、文化財、建築、歴史といった領域の一般書まで、幅広いジャンルの書籍を発行しています。 また、電子書籍化や、大学の講義、講演会等で使用する教科書の制作、販売(書店流通)も行っております。

電子書籍の最近のブログ記事

【まえがきより】

 前著『ドレスト光子はやわかり』(丸善プラネット、2014年)は、ナノ寸法の小さな光であるドレスト光子(dressed photon:DP)の原理と応用を駆け足で紹介する読み物でした。もう一歩踏み込み、DPを「深わかり」するための読み物、紹介書と専門書の間をつなぐ書籍として記したのが本著です。
 第Ⅰ部では原理について、しかし前著より少し詳しく説明しています。第Ⅱ部では応用技術について、前著との重複を避けつつさらに進展した技術を中心に説明してあります。
 前著との違いは第Ⅲ部を加えたことです。ここでは第Ⅰ部の原理の説明では実は不十分なので、DPをきちんと説明するための新しい科学を紹介します。それは「オフシェル科学」と呼ばれていて、従来の光科学である「オンシェル科学」とは相互補完の関係にあります。すなわち両者は重複せず、非なるものです。実は第Ⅰ部での説明には、オンシェル科学を修正して使ったのでした。オフシェル科学によりDPの素性が明らかになり、そしてさらなるアイディアが形になり、従来の光技術の限界を超えて未来を拓くのです。

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

【書評】

ー光科学の新たな扉を開くー
ドレスト光子の本質がスッと頭に入る本

納谷 昌之
フリーサイエンティスト/ひかりがたりすと、納谷ラボ代表、慶應義塾大学特任研究員


ドレスト光子に関しては大津元一氏によっていくつかの著書が出ているが、新しい概念ということもあり、これまでの著書には難解な部分が多かったことは否めない。本書『ドレスト光子の深わかり』は、従来の著書における本質的かつ重要なポイントは損なうことなく、ドレスト光子の本質がスッと頭に入ってくる好著である。おそらくこれは、企業の技術者出身である編者の杉浦聡氏とのコラボの賜物であろう(難解な数式などものともせずに、より精緻な理解を深めたいという方には、『これからの光学』(大津元一著、朝倉書店、2017年)を合わせてお読みいただくことをお奨めする)。


本書の第 I 部では、従来の光とドレスト光子の違い、ドレスト光子の考えの必要性などが明快に述べられている。第 II 部では、ドレスト光子と関わる様々な実験事実とそれに対する考察が紹介されているが、図や説明がとてもわかりやすく、読者はドレスト光子の威力に目を見張ることだろう。そして第 III 部。「未来を拓くオフシェル科学へ」というタイトルの通り、ドレスト光子をとことん深く掘り下げていくと、新たな科学の扉が開くというワクワクする予感を感じるのである。


近接場光学がまだ黎明期であった1990年代は、従来の光学顕微鏡の限界を破って、より小さな物体が観察可能になる近接場光学顕微鏡の研究に関して世界中がしのぎを削っていた。学会では、単に分解能を上げるだけではなく、近接場光学顕微鏡で何故そこまで高い分解能が得られるのかということについての熱い議論が交わされていた。当時、この分野の先頭を走り、牽引していた研究者の1人がこの本の著者である大津元一氏だ。あれから30年以上の時が経ち、大津氏をはじめとするパイオニアたちはこの分野における重鎮となった。そして世代が移り変わりつつ、近接場光学は今でも多くの研究者を集め、様々な応用に向けての活動が進んでいる。ただし、それらの研究のほとんどは、近接場光学の黎明期に打ち立てられた原理の延長上でのテクニカルな改良に関するものであり、まだ見えていない隠れた原理など、もはやこの分野には存在しないのではないかとも感じる様相だ。


しかし、大津氏は異なる道に分入った。近接場光を用いる応用技術を徹底的に深掘りしていくと、それまでに打ち立てられていた理論では説明できない現象が実験によっていくつも見つかったのである。例えば従来は実現不可能と言われていたシリコン製の発光デバイスを近接場光が関わるプロセスを用いると実現できてしまう、などの事実である。それまでの光と物質の相互作用についての原理は、大雑把に言えば光(電磁波)と電子が交互に作用し合うというものであった。これに対し、近接場光の領域であるごく微小な領域では、もはや光と電子は一体化した場(本書の言葉では「ナノ寸法の物質粒子の中の光子と電子(または励起子)からなる複合系に生成される量子場」)である「ドレスト光子」と考える必要がある、というのが大津氏の着想である。なるほど、この考え方を用いれば、従来の常識とは異なるエネルギー状態を縦横無尽に行き来することができて、一見、不思議に見える近接場での現象が筋の通った理屈で説明できるし、さらには、そこから新たな現象を生み出すことも可能なのである。ただし、その理論は未だ発展途上であり、ドレスト光子の物理にはさらなる深みがあるはずで、そこを目指してとことん突き進むのだ! ということこそが、この本の真のテーマであろう。


何はともあれ、重鎮という位置に安んずることなく、挑戦者としていつまでも未踏の世界であえて苦闘する大津氏の心意気に触れることができることこそ、この本の最大の魅力かもしれない。

【特集】高齢者の患者学
老化は誰にでも訪れる生命現象です。老化現象には「体の衰え」と「こころ(精神)の衰え」の 2つに大きく分けられます。体の衰えは、生理的老化(筋肉の衰え,禿・白髪,しわ,老眼,白内障、加齢臭など)や病的老化(動脈硬化,骨粗鬆症,認知症など)、こころ(精神)の衰えは、やる気を失う,環境への適応能力の低下,忍耐力の低下、感情の爆発です。高齢者は個人差が非常に大きく、個々に最適な治療法やケアが必要です。断片的な健康情報に振り回されていませんか。本当に必要で基本的な知識をまず身に着けることです。「高齢者の患者学」のポイントをまとめ、私たちがそれぞれの疾患や症状とどう向き合うべきなのか、どう付き合えばよいのか、患者として、患者の家族としてどう振る舞えばよいのか、という視点から構成しています。

【巻頭言】
高齢者の患者学"治す医療"から"治し支える医療"へ
秋下 雅弘(東京大学大学院医学系研究科加齢医学〈老年病学〉教授)

【特集】高齢者の患者学

特集1.転倒・骨折とその予防法
小川 純人(東京大学医学部附属病院老年病科 准教授)

特集2.認知症の症状と予防法
木棚 究(東京大学大学院医学系研究科 在宅医療学講座 特任助教)

特集3.肺の病気にならないために─ 肺炎および COPD の対策
石井 正紀(東京大学医学部附属病院 老年病科 講師)

特集4.スマート服薬のすすめ
小島 太郎(東京大学医学部附属病院 老年病科 講師)

特集5.高齢者の高血圧─ 緩やかな管理で老化を緩やかに
秋下 雅弘(東京大学大学院医学系研究科加齢医学〈老年病学〉教授)

【連載】コンパニオンバードから学ぶ<第8回>
~コンパニオンバードとマイクロチップについて~
重茂 浩美(文部科学省科学技術・学術政策研究所)

【特集】からだの対称性・非対称性
ヒトのからだを分子レベルでみると、その構成蛋白質は20種のアミノ酸です。立体構造は対称的な2 種類の構造D,L型があるはずですが、アミノ酸の構造はグリシン以外、すべてL型です。治療薬としてLドーパがあるのですが、Dドーパにはその作用はありません。 生体ではL型が多いこのアンバランスは、薬の作用やワインの味の違いなどに現われ、生命の起源や、進化の問題を解く鍵をも握っています。生命体が持つ、この対称性・非対称性が何に由来しているかを一緒に考えてみませんか。

【巻頭言】
「からだ」の対称性・非対称性~「街」の発展様式に重ねて~
伊藤 正裕(東京医科大学 人体構造学 教授)

【特集】からだの対称性・非対称性

特集1.個体や細胞に非対称性を生み出す仕組みとモデル
平島 剛志(京都大学大学院医学研究科 病態生物医学分野 講師)

特集2.大脳半球の非対称性―なぜヒトは右利きが多いか
山田 仁三(柏崎厚生病院 精神科)
北村 泰子(東京医科大学 人体構造学分野)

特集3.内臓の非対称性と内臓逆位
東 華岳(産業医科大学 医学部 教授)

特集4.生殖器系の左右差-ニワトリを例に-
表原 拓也(東京医科大学 人体構造学分野 助教)

特集5.ひとの体幹部の対称性と非対称性
柿崎 藤泰(文京学院大学 教授)

特集6.顔の左右対称と非対称の美しさ
宮永 美知代(東京藝術大学大学院 美術教育(美術解剖学II)助教)

【連載】
コンパニオンバードから学ぶ<第7回>
~鳥と人との共通感染症について~
重茂 浩美(文部科学省科学技術・学術政策研究所)

【投稿】
白髪を染めずに治す
田口暢彦(ホーユー株式会社)

【特集】小児難病を治療する
難病とは「発病の機構が明らかでなく、治療方法が確立していない、希少な疾患であって、長期の療養を必要とするもの」と定義されています。遺伝性疾患の診療には遺伝子診断が有用で、診断がつくことで、治療方針の決定、合併症への対応、さらには患者の家系(兄弟姉妹や子どもなど)への影響について考えるなどの対応が可能となります。

【巻頭言】
グローバルデータシェアリングと希少難病への取り組み
末松 誠(国立研究開発法人 日本医療研究開発機構 理事長)

【特集】
特集1.小児難病を治療する─脊髄性筋萎縮症における新規治療─
齋藤 加代子(東京女子医科大学 臨床ゲノムセンター同病院遺伝子医療センターゲノム診療科)

特集2.AADC欠損症に対する遺伝子治療
山形 崇倫(自治医科大学小児科学)

特集3.原発性免疫不全症の早期診断、根治に向けて
今井 耕輔(東京医科歯科大学小児科(大学院医歯学総合研究科茨城県小児・周産期地域医療学講座)寄付講座准教授)

特集4.ダウン症候群を知る、治す
北畠 康司(大阪大学大学院医学系研究科 小児科学講座)

特集5.難病の原因究明に役立つ遺伝子診断
山田 茉未子(慶應義塾大学保健管理センター助教 臨床遺伝学センター兼担助教)
小崎 健次郎(慶應義塾大学医学部臨床遺伝学センター 教授)

【連載】コンパニオンバードから学ぶ<第6回>~インコやオウムの特殊な能力 その2 ~
重茂 浩美(文部科学省科学技術・学術政策研究所)

【投稿】医療ニーズに包含される医学的意味:ノウホワイによる医学的意味の探索
谷下 一夫(早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構 招聘研究員)

【特集】ドライシンドローム
 皮膚は外敵からの防御の最前線であり、免疫反応を行います。微生物の侵入と微生物の増殖発育を阻害する機械的バリアと化学物質の分泌を行います。

【巻頭言】
ドライ症候群および予防治療法の将来について
塩田清二(星薬科大学先端生命科学研究所ペプチド創薬部門 特任教授)

【特集】ドライシンドローム
特集1.ドライアイシンドロームを治療する
清水 映輔(慶應義塾大医学部眼科学教室)
小川 葉子(慶應義塾大医学部眼科学教室 特任准教授)
坪田 一男(慶應義塾大医学部眼科学教室 教授)

特集2.ドライシンドロームの原因と現状
斎藤 一郎(鶴見大学歯学部 教授)

特集3.乾皮症を伴う皮膚疾患
末木 博彦(昭和大学医学部皮膚科学講座 教授)

特集4.ドライ症候群の基盤研究
塩田 清二(星薬科大学先端生命科学研究所ペプチド創薬部門 特任教授)
平林 敬浩(星薬科大学先端生命科学研究所ペプチド創薬部門)
中町 智哉(富山大学大学院理工学研究部(理学)生体制御学講座 講師)

【連載】コンパニオンバードから学ぶ 第4回 ~災害時における人とコンパニオンアニマルの避難 その2~
重茂 浩美(文部科学省科学技術・学術政策研究所)

【特集】ドーピング
 スポーツの本質は、こころを移して楽しみ、気晴らしをすること、遊びの姿と重なります。
 フェアプレイ精神がうたわれ、汚れた勝利を手にするなとスポーツコンプライアンスの面から叫ばれてはいますが、高度に洗練され、凝縮された競技での舞台ではアスリートのこころは揺れ動いています。ステートアマ勝利至上主義から始まったドーピング薬物。男性では女性化が起こり、女性では男性化が起こります。トップレベルのスポーツには、筋肉量や肺活量の向上、遺伝子的な介入、装備の改変が導入、ドーピングとの区別はしばしば困難です。国家主導によるスポーツにおける勝利至上主義により、選手の身体は国家によって所有され、管理されます。他方、選手自身の身体が,商業資本(スポンサー)の所有物としてモノ化してきます。

【巻頭言】
ドーピング 太田 眞(大東文化大学大学院スポーツ・健康科学研究科 教授)

【特集】ドーピング
特集1.スポーツとドーピングの歴史
竹ノ谷 文子(星薬科大学薬学部 総合基礎薬学教育研究部門 准教授)

特集2.うっかりドーピング ~市販薬・サプリメントの落とし穴~
堀内 正子(星薬科大学 薬剤師職能開発研究部門 助教)

特集3.病院でのうっかりドーピングについて
小竹 慶子(社会福祉法人浴風会 高齢者保健医療総合センター 浴風会病院 薬剤科長)

特集4.ドーピングによる健康被害
平林 敬浩(星薬科大学 先端生命科学研究所 ペプチド創薬研究)
塩田 清二(星薬科大学 先端生命科学研究所 ペプチド創薬部門 特任教授)

特集5.スポーツ界を取り巻くドーピング問題について
佐藤 真太郎(ソチオリンピックボブスレー選手、大東文化大学スポーツ・健康科学部 講師)
琉子 友男(大東文化大学スポーツ・健康科学部 教授)

特集6.オリンピックにおけるドーピングコントロールの現状─トップアスリートの検査手順─
山本 憲志(日本赤十字北海道看護大学 教授)
和田 匡史(国士舘大学理工学部 教授、スタンフォード大学医学部 客員教授)

特集7.アンチドーピングを巡る法と実務
早川 吉尚(日本アンチドーピング規律パネル委員長、立教大学教授・弁護士)

【連載】コンパニオンバードから学ぶ 第4回 ~災害時における人とコンパニオンアニマルの避難 その2~
重茂 浩美(文部科学省科学技術・学術政策研究所)

特集】がん患者の栄養(管理)
いま、がん治療の最先端では病院食に注力しています。なぜなら、口から食べ物を摂ることは生きる力です。がん患者さんにとってなぜ栄養管理が大事か、生理的・生化学的メカニズム、がんの栄養代謝から食欲不振時の対応、治療に伴う副作用による食事への具体的な対応、最新の栄養療法、機能性成分について解説します。従来にはないがん患者さんの食生活への医療スタッフからの新しい視点が随所に盛り込まれています。たとえば、症状があり、食べることがつらいときは無理に食べる必要はなく、水分は充分摂ること、薬品の排泄や脱水、便秘の予防のためにも重要ということであり、食べ物を摂るためのちょっとしたヒントが盛り込まれています。

【巻頭言】
がん患者の栄養(管理) 利光 久美子(愛媛大学医学部附属病院栄養部長)

【特集】特集がん患者の栄養(管理)

特集1.がん患者の栄養管理・総論 桑原 節子(淑徳大学看護栄養学部 教授)

特集2.がんの栄養代謝 寺本 房子(川崎医療福祉大学医療技術学部臨床栄養学科 特任教授)

特集3.がん患者の食欲不振時の対応 渡邊 慶子(高知学園短期大学生活科学学科 教授)

特集4.がん治療に伴う副作用対応Ⅰ(悪心、嘔吐) 稲野 利美(静岡県立静岡がんセンター 栄養室長) 

特集5.がん治療に伴う副作用対応Ⅱ(口内炎) 松村 晃子(徳島大学病院栄養部 副栄養部長) 

特集6.がんの栄養療法 須永 将広(国立病院機構渋川医療センター栄養管理室 栄養管理室長)

特集7.がんと機能性成分(EPA 他) 中濵 孝志(公益財団法人がん研究会有明病院栄養管理部 副部長)

【連載】
コンパニオンバードから学ぶ 第3回 / 重茂 浩美(文部科学省科学技術・学術政策研究所)

【特集】皮膚の世界─バリア・免疫の担い手
 皮膚の世界への新しい視点にようこそ。ヒトと微生物との共生について、
ノーベル受賞者レーダーバーグは「人間が善、細菌が悪」という考え方を止め
るよう呼び掛け、「宿主(人)とその寄生生物(微生物)は、それぞれのゲノム
が結び付いてキメラのような状態になっている超個体と見なすべき」と述べ
ました。皮膚の微生物叢(微生物フローラ)でも腸内細菌の数(約100兆個)
に対して1,000~ 1,000,000個ほどあります。アトピー性皮膚炎の関係に
ついてブリーチバスセラピーが本書でふれられております。菌がなぜ増えるの
か、なぜ、ディスバイオシス(腸内細菌叢の変容)を起こすのか?新しい治療法・
最新のアプローチが全章にわたって述べられております。

【巻頭言】
末木 博彦(昭和大学医学部皮膚科学講座 教授)

【特集】

特集1.皮膚の世界外と内を分けるバリアとは / 野村 尚史(京都大学大学院)
特集2.免疫臓器としての皮膚 skin-associated lymphoid tissue (SALT) / 末木 博彦(昭和大学医学部皮膚科)
特集3.皮膚マイクロバイオームと皮膚アレルギー / 佐山 浩二(愛媛大学大学院医学系研究科皮膚科学 教授)
特集4.ヒト皮膚における抗菌ペプチド / 村上 正基(愛媛大学大学院医学系研究科皮膚科学)
特集5.アトピー性皮膚炎の病態における皮膚細菌叢 / 海老原 全(慶應義塾大学医学部皮膚科) 
特集6.皮膚の世界 経皮感作から始まる食物アレルギー / 千貫 祐子(島根大学医学部皮膚科)
特集7.皮膚の光老化 / 山田 秀和(近畿大学医学部奈良病院皮膚科 教授 / 近畿大学アンチエイジングセンター副センター長)
特集8.紫外線、当たっていいの?悪いの? / 上出 良一(ひふのクリニック人形町院長)
特集9.Aromadermatology:アロマダーマトロジー / 久保 浩子(オリエンタル・アロマセラピィ・カレッジ) ,塩田 清二(星薬科大学)

【連載】
コンパニオンバードから学ぶ 第2回 / 重茂 浩美(文部科学省科学技術・学術政策研究所)

【特集】様々な個の情報がネットワーク上に流れます。車のETCカード、パスポートのICチップ、携帯電話のGPS情報。ネットワークを流れるアトランダムな情報、デタラメな情報がシューゴーチ「集合知」の統計処理により未解決の問題を解きほぐすことが本特集により実感できるものと思います。ビジネス応用からサイエンス領域まで従来の固定観念を覆すことでしょう。


【巻頭言】
Webにおける知 / 武田 英明(国立情報学研究所情報学プリンシプル研究系 教授)、榊 剛史(株式会社ホットリンク 開発本部 / 東京大学 工学系研究科 客員研究員)

【特集】集合知

特集1.集合知としてのWeb / 武田 英明(国立情報学研究所情報学プリンシプル研究系 教授)

特集2.集合知としてのソーシャルメディアとそのマイニング / 榊 剛史(株式会社ホットリンク 開発本部 / 東京大学 工学系研究科 客員研究員)

特集3.集合知とソーシャル・コンピューティング / 荒牧 英治(奈良先端科学技術大学院大学 特任准教授)、若宮 翔子(奈良先端科学技術大学院大学 博士研究員)

特集4.社会物理学によるソーシャルメディア分析 / 石井 晃(鳥取大学工学研究科機械宇宙工学専攻応用数理工学 教授)、川畑 泰子(東京大学 大学院 情報理工学系研究科数理情報学専攻・日本学術振興会 特別研究員PD)

特集5.ソーシャルメディアの集合知とエコーチェンバー現象 / 笹原 和俊(名古屋大学大学院情報学研究科 助教・科学技術振興機構さきがけ研究者(兼任))

特集6.集合知による新たな研究評価 / 吉田 光男(豊橋技術科学大学大学院工学研究科(情報・知能工学系)助教)

特集7.交通ネットワークから得る集合知 / 大知 正直(東京大学工学系研究科 特任研究員)

【連載】
コンパニオンバードから学ぶ 第1回 / 重茂 浩美(文部科学省科学技術・学術政策研究所)

本論説は米国実験動物研究協会が改訂した"実験動物のケアと使用に関する指針"第8版の本文中に出現するmust,should,mayについて解析したものである。原著者であるDr.Richersonに日本語翻訳の許可を得て翻訳したものである。特にここではAAALAC Intemationalの認証に重要とされるmust,should,mayついて解析を行った。
用語の多くは日本実験動物学会が監訳した"実験動物の管理と使用に関する指針"(2011)を参照したが,疑問のある用語にかんしては翻訳者が適宜改訂した。(はじめに)より

【特集】昭和30年代、車は魅力的なモノでした。クルマの普及と歩み、いま高齢ドライバーになったユーザのために車の安全性はどのように実現したのでしょうか。クルマの良いところは、自由な移動ができ、ドライビングそのものに魅力があります。クルマにより生活の質が高まり、自立した生活が送ることができます。安心してどこでも移動できることが知的機械の役割です。高齢者から安易に運転を取りあげることではありません。

【巻頭言】
自動運転社会到来に向けた我が国の課題と責任 / 伊藤 安海(山梨大学大学院総合研究部)

【特集】自動運転

特集1.運転者の健康問題と自動車事故 / 一杉 正仁(滋賀医科大学社会医学講座法医学部門)

特集2.高齢ドライバー対策と自動運転 / 市川 政雄(筑波大学医学医療系)

特集3.高速道路における自動運転実現に向けて / 飯塚 徹也(中日本高速道路株式会社 八王子支社)

特集4.スマートカーは「美しい地球」を守れるか? / 上岡 裕(特定非営利活動法人エコロジーオンライン)

特集5.高齢ドライバの事故を防ぐ自律運転知能システム / 井上 秀雄(神奈川工科大学創造工学部自動車システム開発工学科)

特集6.自動運転社会に期待する高齢者生活支援 / 根本 哲也(国立長寿医療研究センター健康長寿支援ロボットセンター)、伊藤 安海(山梨大学大学院総合研究部)、林 正実(愛知県大府市企画政策部健康都市推進局)

特集7.いざという時に安全な自動車を―高齢ドライバー向けのクルマの今 / Biophilia編集部

【特集】論理薬科学の「論理的」とは?"薬と体の相互作用を解明し、薬を科学する"ことです。創薬における論理的な思考は、可能性を絞り、 効率的にシーズを発見していこうとする方法です。酵素以外の構造タンパク質やシグナル伝達タンパク質の制御を目的とします。構造生物学、量子化学、計算機科学、有機化学、分子細胞生物学からの情報を利用して分野横断的に創薬を行うものであり、従来の手法に比べて格段に創薬のゴールへの効率が高いところが論理薬科学のポイントです。

【特集】 「ありとあらゆるモノ」がインターネットにつながる現在、多くの人々の関心
がIoTに寄せられています。今回医療現場でのIoT利用について特集しました。
 ポイントは以下の要素となります。
  ① 「センサー」でヒトから情報を取得する。
  ② インターネットを経由してデータを蓄積する。
  ③ サーバーなどに蓄積されたデータをAIで分析する。
  ④ 分析結果に応じ、ヒトにフィードバックする。
 採血などに対し、痛くない検診は患者自身のQOLを飛躍的に向上させ、難病
や希少疾患のデータ蓄積からは治療方法が開発され、治療薬の投与についても
オーダーメイドでの的確な選択ができ、医療費のコストも低減されます。
 医療現場では今、斬新なアイデアから無限の可能性が広がろうとしています。

【特集】 アストロバイオロジーセンターが2015年設立され、本格的な研究が日本でも始まりました。
 数多くの太陽系外惑星の数が発見され、地球と同じサイズのスーパーアースも発見されています。近未来、太陽系外にハビタブルな(生命が存在する可能性のある)惑星の発見、生命の存在が確認されることでしょう。
 天文/ 宇宙科学、地球科学、化学系、生命系の研究者が喧々諤々議論を始めています。21世紀は生命科学の時代。ETの存在など映画のこと、絵空事と考える人々がほとんどと思います。現在、この宇宙空間には、少なくとも観測可能な範囲には、地球以外に知的生命体は存在しません。しかしながら今様々なアイデアや手法、機器開発で地球外生命体を探索しています。
 今回、地球外生命体探索への展望を最新の知見で構成します。

【特集】
ヒトとウイルス・細菌・寄生虫の関係について、「人間が善、細菌が悪」という考え方を止めるよう呼び掛け、「宿主(人)とその寄生生物(微生物:ウイルス・細菌・寄生虫)は、それぞれのゲノムが結び付いてキメラのような状態になっている超個体と見なすべきです」とレーダーバーグは述べます。
 腸内細菌がいなくなると免疫が「暴走」します。腸炎とは、腸がただれたり、下痢が起きたりします。からだは免疫という仕組みを持っており、細菌をはじめとした異物に抵抗しています。腸内細菌があるとよいバランスを保っていますが、腸内細菌がいなくなると免疫が過剰な反応をして、いわば暴走し始める現象を発見、腸内細菌の17種類を腸に投与すると腸の炎症を押さえ込めることまで突き止めました。今最も注目されています腸内フローラを最新の知見で構成します。

【特集】
健康とは何か、未病とは何か。旧来の概念が改めて臨床現場で注目されています。今回、衣・食・住からココロまでをテーマに構成します。
 健康とは、衣食住の観点から整理すると、身だしなみに気を配り、おしゃれ感覚で身体を動かす、腸内細菌と共生し、四季折々おいしい食生活を楽しむ、自身にとっての快適な住まい環境、ストレスに耐えられる他者との会話、生活に対し、前向きに活発に行動できることでしょう。

【特集】 海洋生物資源のイノベーション ─その2─  太平洋の面積は1億6,600キロ平方メートル、最大深度は10,920メートル、平均深度は4,188メートル、一方、日本海は100万キロ平方メートル、最大深度は3,796メートル、平均深度は1,667メートル。日本近海には多様な生息・生育環境が存在し、3万種以上の海洋生物種数が確認されている。広大な未知の海洋領域の課題について提起していきます。

【特集1】
急速に高齢化する現代日本では、うつ病は自殺の要因として問題視され、経済的損失が極めて大きい疾患です。また、うつ病は双極性障害(躁うつ病)と合わせると100万人もの患者がおり、未治療の患者数はその数倍と推定されます。うつ病は社会経済的インパクトが大きい疾病であり、対策を講じるべき重要な疾患です。うつ病対策の最前線、うつ病を取り巻く現状と課題について第一線の研究テーマを取り上げました。

【特集2】
海洋国日本とはいいながら私たちは海を知らないですごしています。日本を取り巻く海は、古くから水産・流通をはじめ、文化と交流を支えてきた大切な海域です。海は生物生産性と生物多様性が求められ、人と自然が共生する場所です。一番身近な海である里海(さとうみ)は人の手で陸域と沿岸海域が管理されることにより、物質循環機能が保たれ、豊かで多様な生態系と自然環境を保全され、私たちに多くの恵みを与えてくれます。ハタハタの資源管理のように禁漁を設けるなど、原生自然に近い海域環境の保全、海域の生態系の保護等を図ることも大事なことです。海と人との適切な関わり方を模索し、海に対する知見を深めていくことが新しい時代へのイノベ―ションとなります。

難病とは、原因不明で治療方法も未確立であり、かつ生活面での長期にわたる支障がある疾患です。全国規模での症例の把握とその病態解明が進められていますが、治療薬の開発は市場原理により困難でした。いま、難病に対する創薬と医療機器の開発は、飛躍的なスピードで進みつつあります。世界中で確認されている難病は 4,000とも 5,000疾患ともいわれています。国内では現在306疾患が「指定難病」で、「医療費助成」の対象です。
 本特集は、治療薬や医療機器の開発がいかに困難なものであったか、研究者の使命感と情熱が 8つのテーマからご理解いただけると思います。

医療分野の研究開発は、文部科学省、厚生労働省、経済産業省の3省で分担されていたことで、研究現場での相互活用また実用化が意識された支援が十分ではありませんでした。新体制機構AMEDは、医薬品・再生医療・がん・感染症・脳と心・難病の6つのプロジェクトを軸に基礎から実用化まで一貫した研究開発を推進し、成果の円滑な実用化を目指す司令塔としての役割が大いに期待されています。
医療分野での画期的な組織であり、産業界も大きな期待・関心を寄せています。
今回の特集は、行政・研究者・産業界を代表する方々からの最新情報をインタビューや寄稿でまとめています。

薬事法が改正され、昨年11月から名称も新たに「医薬品医療機器等法」が施行された。
国際競争力の高い医療機器開発が求められるなか、医工連携のよりいっそうの強化とコーディネーターの育成が発展のカギを握るといわれる。最近では、地方創生を賭けて、医療機器開発を模索する自治体も増えつつあり、医工連携はますます広がりそうだ。
今回の特集は、前号につづき公益財団法人神奈川科学技術アカデミー(KAST)で昨年7月から開かれているKAST教育講座「医療機器産業参入のための基礎」をもとに、第一線で活躍中の講師陣の寄稿をまとめた。
人材育成や医療機器開発の実際など、参入に必要な基礎知識をご紹介しよう。

◎特別付録
生態工学ハンドブック vol.6~7がもれなくついてきます!

ノーベル物理学賞の受賞で、科学技術大国としての底力を見せた日本。しかし、大手製造企業の生産拠点の海外移転にともない、中小企業の大手との取り引きは予想に反して伸びず、さらに円安で原材料コストが上昇。工業立国を支えてきた中小企業にとっては、依然として厳しい状況がつづいている。
このようななか、オンリーワン製品の開発で生き残りに賭ける中小企業も現れている。誰にも真似のできない優れた技術とアイディアを活かせる分野は多岐にわたるが、医療機器や福祉器具もそのひとつだろう。
今回の特集は、医療・介護現場と企業の連携による新たなものづくりについて、経験豊富な専門家の方々にご寄稿いただいた。

糖尿病をはじめ、増加の一途をたどる生活習慣病。その一方では、新薬の開発や再生医療など高度な研究が進められ、患者もその恩恵に授かれるようになってきた。こうした発展を支えているひとつに、患者からもたらされる各種の情報がある。生活習慣、環境要因、検査データ、遺伝子等々、どれひとつとっても治療には欠かせぬものばかりだ。そして、これら一人ひとりがもつ情報を集積、分析することで、一人ひとりにあった治療や予防が可能となる。
今回の特集では、オーダーメイド医療の実現に向けて進められているわが国のコホート研究を中心に、現場の取り組みをご紹介しよう。

◎特別付録
生態工学ハンドブック vol.3~5がもれなくついてきます!

世界的に有病者が増えている2型糖尿病。その数は3億8,200万人といわれ、わが国でも右肩上がりで増加。しかし、糖尿病に対する一般の認識は不足気味。
過剰な糖質摂取、運動不足、夜遅い時間帯での夕食、砂糖を使った煮ものが並ぶ和の食事......。気づかぬうちに高血糖がつづき、糖尿病と診断されるケースが多いのではないだろうか。
国をあげての糖尿病予防・改善対策が急がれるなか、今号では最前線の研究・治療、国の取り組みをご紹介したい。

40年後には高齢化率が44%の時代を迎えるといわれている日本。出生数の低下にともない高齢化率が増加の一途をたどるわが国では、国民一人ひとりの健康寿命の延伸が大きな課題となっている。
その一方では、介護保険に関連する山のような課題。介護保険は、2000年の介護保険制度スタート時と比べ、改正のたびに利用しづらいものとなっている。国が提唱する健康寿命の延伸とは、いいかえれば"死ぬまで自立"が求められる時代を迎えたということでもある。
このような社会を背景に、現在、工学分野では高齢者の自立支援型のロボットや介護者の負担軽減を目的とするロボットなどの開発が進められている。今回の特集では、すでに実用化されている製品の紹介も含め、東京都に本社を置く菊池製作所、首都大学東京、広島工業大学、中京大学での取り組みを見てみたい。

【特集1】 難病克服最前線
遺伝子の変異などで発生する難病。誰にでも発症する可能性があるものの、患者数が少ないために、研究費や医療費の助成対象疾患が限られ、専門医も少ないといった問題を抱えている。
長期にわたる重い症状、家計を圧迫する医療費......、患者や家族にとっては、辛く苦しい毎日の連続である。
難病問題に解決の道はないのか? 難病治療の研究最前線をご報告する。

【特集2】 超高齢社会、21世紀の日本に生きる
保育所の増設や教育費の負担軽減など、少子化対策が後れを取るなか、2人に1人が50歳以上という史上初の超高齢社会を迎えようとしている日本。
しかし、将来を憂えてばかりでは何もはじまらない。
「若い世代の負担を軽くしよう!」「新しい日本社会を創ろう!」と、全国各地で、シニア世代が反旗を翻しはじめている。
大学・企業・街角で、超高齢社会の新たな世界を模索する"実験者"たちの成果をご紹介しよう。

わずかな段差に足をひっかけて転んでしまった。お年寄りのいる家庭でしばしば耳にする話だが、高齢者の家庭内における転倒などの事故は後を絶たない。つまずいてしまうのは、筋力の低下や認知度の低下などによるというが、いずれにしても加齢に伴う老化の現れのひとつだろう。
加齢のメカニズム、筋力、骨力などの低下を防ぐ方法について、現代医学、中医学の両面から迫ってみた。

◎特別付録
生態工学ハンドブック vol.2がもれなくついてきます!

*本書は電子書籍です。PDF形式のデータでご利用いただけます。
*書籍版は現在発売中です。

本書は書籍版もございます(価格:6,000円+税、内容は同一です)。
また、書籍+電子版のセット販売もございます。セット購入をご希望の方は、お問合せからお申込みください。

【特集1】
日本は今、超高齢化社会を豊かに生きるための健康情報やビジネスが百花繚乱。最近では、高齢者向けの運動器具を設置した公園まで登場した。ブランコをこぐ子どもたちの傍らで、白髪世代が運動に精をだす。こうした光景が広がり始めているのも、死ぬまで元気でいたいと思えばこそ。しかし、目・歯・美容・そして性。加齢に伴い健康の悩みは増えるばかり。そこで今号では、それぞれの専門医によるアンチエイジング法をご紹介しよう。

【特集2】
医学の臨床分野と工学・ものづくり分野の専門知識・技術が連携し、市場ニーズによりマッチした医療機器を開発する──今、医工連携が国をあげての取り組みに発展しつつあり、参入を検討する企業も増加傾向にある。しかし、医療機器の開発には臨床現場のニーズ、薬事法など把握しておかねばならない課題がいくつもある。これらをいかに理解して、製品化、販売へと結びつけるか。今号では、製品化成功への秘訣をメインテーマに特集を展開したい。

【特集1】
国の経済を揺るがすといわれている超高齢少子社会。世界に先駆けていびつな人口構成社会を体験する日本は、年金問題や介護問題などを抱え、将来に不安を抱える国民で溢れかえっているのが実情だ。そんななか、世間では「アンチエイジング」への関心が高まり、国も2011年から国民の生活習慣を改善し、健康寿命をのばすための運動「Smart Life Project」をスタートさせた。第1特集では、いきいきと元気に毎日を送るための養生法をご紹介しよう。

【特集2】
2012年12月、パシフィコ横浜で第25回日本内視鏡外科学会総会が開催された。会場には医学・工学・産業の交流広場が用意され、展示ブースには17 社が出展し、おおぜいの来場者で賑わった。医療機器の開発では欧米先進国に遅れをとる日本。高額な医療機器の輸入は医療費増加の一因ともなり、メイド・イン・ジャパンの優れた医療機器の開発がいまや急務の課題となっている。今号では、海外との比較や医工連携によるわが国発の最先端技術をご案内しよう。


◎特別付録
生態工学ハンドブック vol.1がもれなくついてきます!

【特集1】
健康ブームに伴い、「医食同源」「身土不二」「スローフード」などといった言葉が、日常会話にも頻繁に登場するようになった。食べ物と健康のかかわりが注目を集めるのは、予防医学の観点からも歓迎すべき風潮だろう。
 では、食べ物はどこで生みだされるのだろう? いうまでもなく大地であり、海である。先の震災による原発事故で食べ物の安全性は脅かされたままだが、いま、北里大学を中心に、「農医連携」という新たな考え方が広まりつつある。

【特集2】
東京・蒲田を舞台にしたNKHの朝ドラ「梅ちゃん先生」のヒットで、町工場が注目を集めている。東大阪や蒲田に代表される町工場は、ロケットや新幹線の部品も作り、昨今話題のロボット手術で活躍する米国製の「ダ・ヴィンチ」も、その主要部品はメイド・イン・ジャパンだ。しかし日本の医療現場は、輸入品が幅をきかせているのが実情だ。では、日本製医療機器にはどのようなものがあるのだろう。第2特集では、開発者による医療機器の開発物語をお届けしよう。

医療機器の研究開発には、医学と工学が連携した医工学が必須とされ、日本でもこの分野で多くの研究開発が為されてきた。しかし、実用化にはなかなか至らず、現在日本で使われている先端医療機器のほとんどは外国からの輸入品で占められている。本特集では、日本のものつくり力を生かし、医療機器開発を推進していくための課題を探り、日本の医工学の将来を展望する。

/~\Fujisan.co.jpでも発売中

東日本大震災から1年余り。まだまだ時間は必要だが、復興へ向けて歩みは進められている。
本特集では、復興の地から、科学の力での復興・支援の試みや、あらたなまちづくりへの動きなど、「これから」へ向けた取り組みを紹介する。

安楽死に関するガイドライン(旧称、米国獣医学会:安楽死に関する研究会報告)
原著: AVMA Guidelines on Euthanasia

アドスリー書籍

書籍お問い合わせ
・内容について
・試読[教科書採用]
 について
・販売について
・購入について
  など
    こちらから


教科書の試読はこちら!

教科書採用をご検討いただける先生方へは、試読を受付しております。

新刊リスト

ビジネスリンク