生物学の最近のブログ記事
衛生動物に関する調査資料や研究データを中心に、生物学的な側面から、衛生害虫や、家ネズミの分類、生態、形態、機能などについてのやさしい解説を試みました。環境科学、保健衛生学、感染学などを学ぶ方々、ペストコントロールや建築にかかわる現場の方々にも役立てていただけるように内容の充実化を図りました。
本書は2章から構成(第1章衛生害虫を知る、第2章家ネズミを知る)されていますが、読者の皆様が興味あるところから、どこからでも読み始めていただいて結構です。衛生動物の意外な一面を知っていただき、衛生動物の魅力を理解していただければと思います。きらわれものの実像は案外かわいらしい、愛すべき生きものかもしれません。
「おいしい」「いい匂い」とは何か? 生物が初めに身につけた感覚と言われている「味覚」「嗅覚」。本書では、味(味覚)と匂い(嗅覚)について、哺乳類、爬虫類、両生類など、動物での研究で得られた知見を中心に、そのはたらきをわかりやすく解説します。
なぜ、人間を含め動物にはオス(男)とメス(女)が存在するのでしょうか? 本書では、最新の性科学研究から得られた知見から、オス(男)、メス(女)にそれぞれ特有な行動、フェロモンのはたらき、脳のはたらきの違い、などをわかりやすく紹介します。
「母性」はどこから生まれるのでしょうか? わが子を慈しむのは動物も人間も同じです。本書では、母性の源となる体内のはたらきを、ネズミ(マウス、ラット)での神経研究、ホルモン研究、脳研究などで得られた知見から、わかりやすく紹介し、動物の母性行動の研究を通して人間の母性について考えていきます。
【特集1】里山をめぐる生物多様性
世界中を震撼させた東日本大震災。自然の威力をまざまざと見せつけられた今回の震災後、自然との共存を唱える声が、識者のあいだからあがり始めた。古来、自然の恵みを利用して生きてきた日本人。乱開発により荒廃してしまった「里山」の恵みをはからずも見直すこととなり、では、現状はどうなっているのか?田んぼ、畑、雑木林など、身近な里山の様子をお伝えしよう。
【特集2】復旧・復興への提言 -どうする放射能汚染、農業・漁業・エネルギー-
東日本大震災の発生から3か月が過ぎた。避難所生活をおくる被災者は、5月中旬の時点でも11万人を超え、疲労と不安を抱えたまま、非常に苦しい生活を強いられている。予想をはるかに上まわった大津波と「想定外」の原発事故によって農業・畜産業・漁業は大打撃を受け、電力不足も経済に悪影響を及ぼしている。復旧・復興対策についての提言を専門家の方々からいただいた。
この10月に愛知県で開催される生物多様性条約第10回締約国会議、通称「COP10」に先立ち、生物多様性の現状について、最前線にいる研究者からの報告をお伝えしたい。
推定で、300~5,000万種にもおよぶ生物が暮らす地球。
およそ40億年――
命は、さまざまに姿を変え、この瞬間も進化と絶滅が繰り返されている。
初期の人類、アウストラロピテクスの登場から約540万年。
長い長い命の変遷からみれば、人類の歴史はごくわずかしかない。
しかし、地球の環境は、人類の活動によって、新たなステージを迎えようとしているかにみえる。――
生物の体の形成は、遺伝子のみで決まるのではなく、生まれた後のさまざまな要因によって遺伝子の発現が変化していくことでなされる。ヒトの体を構成している60兆個の細胞は、基本的に同じ遺伝子情報を持つが、それらがさまざまな組織臓器へ発生・分化していくのは、その過程に、遺伝子をコードするアミノ酸配列の変化を伴わない情報記憶と発現のメカニズムがあるからである。このような遺伝子に指令を与え、発生や細胞の分化に大きな影響を及ぼすメカニズムをエピジェネティクスという。 本特集では、近年のエピジェネティクス研究によって明らかになってきた生命現象をわかりやすく紹介する。
なぜ生き物は眠るのだろうか? 睡眠は生き物に何をもたらすのだろうか?
睡眠はこれまで残された謎であったが、近年の研究成果によってさまざまなことがわかってきた。本特集では、生き物の生活リズムのしくみ、睡眠、覚醒の調節のしくみについて、そして、睡眠中の脳活動を見るための試み、また人間にはない行動である冬眠について取り上げ、眠りとは何か、その不思議に迫る。
【教科書採用をご検討の先生方へ】
日本獣医生命科学大学、日本大学、東京農業大学など、農学・獣医系、生命科学系の大学・学部で教科書としてご採用いただいています。農業高等学校、専門学校での採用実績もございます。
採用をご検討いただけます際には、試読を御受付いたします。
生命現象を理解するための基礎となる生理学。本書では、図・写真を多用し、哺乳類の生理学を学ぶ初心者向け、生理学を通じて生命の仕組みの全体像を判りやすく解説した。
遺伝子組換え技術や移植技術などを用い、動植物で医薬品や酵素、さらにヒト細胞や臓器の産出をめざす「生物工場」。今回は、野菜でつくる食べるワクチン、ニワトリにピロリ菌を撃退する抗体を持ったたまごを生ませる技術、カニなど甲殻類の殻に含まれるキチン・キトサンの持つ効果、ヒトへの移植をするための細胞、組織を実験動物でつくる「動物工場」への挑戦を取り上げた。新たな医療としての生物利用の世界を覗いてみよう。
20世紀に開かれた宇宙への扉。われわれはこの21世紀にどこまで進出できるだろうか。本特集では、宇宙環境が及ぼすヒトへの影響や日本が開発した実験装置など、夢の宇宙生活実現へ向けたステップとして行われている生命科学研究を紹介する。扉の向こうには果たして何が待ち受けているのだろうか? 3・2・1・Lift Off!
【教科書採用をご検討の先生方へ】
東京農業大学、岐阜大学、阪南大学などで教科書としてご採用いただいています。
採用をご検討いただけます際には、試読を御受付いたします。
本書は、広く生物進化の事実を明らかにし、生物進化を裏付ける多くの進化論や進化学説の発展過程を歴史的に解説しています。また、生物進化の全体像と主要な問題をわかりやすくまとめています。大学教育の専門課程につながる副読本としても役立つ書としてお薦めです。
☆★☆日本図書館協会選定図書☆★☆
最先端のモードは"エコスタイル"、「自然へのやさしさ」はオシャレだ。
自然はいろいろな言葉を投げかけてきています。
まずはその声に耳を傾けてみましょう。
これはオオゴトだぁ~!!
自然環境だけでなく私たちを取り巻くあらゆる環境を新たな視点から考える。
世間を騒がせているSARS、西ナイル熱など新しい感染症蔓延の基本的な原因は自然破壊にある。自然環境の悪化は目に見える影響を及ぼすだけではなく、私たちの心も蝕んでいるのだ。現代に漂う漠然とした不安も自然と無関係ではない。どうする? 本書では、生命科学の研究を通じ得た著者の視点から新たに環境問題を捉えなおし、これからのあるべきライフスタイルを提言する。
その先にあなたは何を見る?