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アニマルマネジメントII 増補改訂版 ―管理者のための実験動物福祉実践マニュアル―

アニマルマネジメントII  増補改訂版 ―管理者のための実験動物福祉実践マニュアル―

商品コード: ad10057

著者: 笠井 一弘 監修: 大和田 一雄

発行日: 2018年7月30日
判型: A5判
頁数: 270ページ
書籍コード: ISBN978-4-904419-79-3 C3045
定価:2,860円 (本体価格:2,600円)

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基本指針、ガイドラインが示されてから12年が経ち、国内外の状況は、3Rs実施は当たり前となり、研究機関の動物実験実施における「説明責任」が強く求められるようになってきている。これらの状況を踏まえ、法令等・基本指針・学実会議ガイドラインに沿った適正な動物実験実施を考慮した内容として「アニマルマネジメントⅡ」を「説明責任」を意識して内容を見直し、増補・改訂した。

おもな改訂のポイント 1)第1部では、機関内規定運用経験を踏まえ、規定の作成、改定に当たっての留意点を示した。 2)第2部では、研究機関における動物実験の実施手順、各機関でバラツキの多い動物実験審査について、および充実が遅れている教育訓練について述べた。またここでは、苦痛の評価と人道的エンドポイントの適用についての考え方も示した。また、自己点検評価表も運用結果を踏まえて改定を加えた。動物実験体制と機能に「説明責任」が十分でない点を見つけ・改善し、自己点検を効果的に実施することを目指している。 3)第3部では、動愛法で示されている「習性を考慮した実験動物の適正な取り扱い、動物の健康保持実施」および、動物実験実施に当たって、実験実施者・飼育管理技術者が直面する動物の症状観察について触れた。

2018年7月30日 増補改訂版 発刊

目 次

増補改訂版・はじめに 第1部 動物実験に関する機関内規程の作成・改定  1.機関内規程等作成に当たっての基本的考え方  (1)規程の必要性  (2)規程本文の作成法  2.動物実験に関する機関内規定  (1)機関内規程の目的  (2)機関内規程作成の基本理念  (3)適用範囲  (4)定義  (5)機関の長の責務  (6)施設、設備、組織の整備  (7)教育訓練  (8)実験計画の立案  (9)動物実験の承認審査  (10)実験操作  (11)実験動物飼育管理  (12)安全管理上の配慮(労働安全)  (13)実験終了時の処置  (14)自己点検および評価  (15)情報公開  (16)記録の保存・管理  (17)動物実験規程の改廃  3.動物実験委員会規定策定に当たっての基本的考え方  (1)動物実験委員会設置の目的  (2)動物実験委員会の任務について  (3)構成および選任  (4)任期  (5)開催および運営  (6)議事録  (7)規定の改廃 参考資料・様式例  ・動物実験の実施に関する規程(例)  ・動物実験委員会規定(例)  ・動物実験計画承認規定(動物実験審査承認手順書)  ・動物実験委員会議事録(参考例)  ・動物実験計画の立案時に検討を要する事項(国内外の動向)  ・審査用動物実験計画書様式(例)  ・動物実験計画書記載のポイント  ・動物実験計画書作成時の注意事項:実験計画書の記述と「説明責任」  ・動物実験計画書記載と審査のポイント  ・動物実験計画書チェックリストの例(審査委員用)  ・動物実験計画書審査記録の記入例(委員会用)  ・動物実験実施結果報告書(例)  ・動物実験計画書承認後の実験実施状況のチェックシート 例1  ・承認後のモニタリング調査のためのチェックリスト 例2  ・動物実験に関する教育  ・教育訓練項目と担当別教育の詳細度(例)  ・自己点検・評価実施の考え方  ・自己点検チェックリスト(例)  ・動物実験体制自己点検・評価報告書の作成  ・動物実験に関する自己点検・評価報告書(記載例)  ・自己点検・評価結果概要書 第2部 子規定運用のための手順書  1.動物実験審査承認手順書   (1)目的   (2)適応範囲   (3)動物実験計画の申請と承認   (4)動物実験計画書の審査と承認   (5)実験計画書記載事項と審査内容     計画書審査に当たっての留意事項   (6)動物実験終了時の報告   (7)書類およびデータの保管   (8)規定の改廃  資料1:3Rs の審査の実際   1.Replacementの審査   2.Reductionの審査   3.Refinementの審査  資料2:実験処置の苦痛度レベル検索の実際   1.投与   2.採血   3.拘束   4.手術   5.手術によらない病態モデルの作製   6.無麻酔下で行う他の処置   7.測定・観察   8.安楽死   資料2 参考文献等  2.教育訓練手順書と動物実験に関する教育訓練プログラム  (1)動物実験実施のための教育訓練手順書   1)教育訓練の目的    1)-1 動愛法と教育訓練    1)-2 動物実験に関する基本指針と教育訓練    1)-3 動物実験ガイドラインと教育訓練   2)教育訓練の対象者    2)-1 教育訓練の受講対象者    2)-2 教育訓練講師    2)-3 対象者別集合教育訓練内容と実施時期    2)-4 対象者別(個別)教育訓練内容と実施時期    2)-5 OJT は基礎をよく教えることから    2)-6 なぜそうするのか    2)-7 新規実験従事者のOJT には時間をかけて一歩一歩確実に    2)-8 OJT は、時間がかかっても、一歩一歩確実に    2)-9 OJT を確実なものにするには   3)教育訓練の記録と保管  (2)教育訓練プログラムの実際   1)動物実験委員会委員のトレーニング   2)動物実験施設利用者の初期トレーニング(集合教育・講義)   3)動物実験実施者の基礎技術トレーニング(集合教育・実習)   4)動物実験実施者へのトレーニング(個別教育プログラム)   5)動物管理部門担当者のトレーニング(個別教育プログラム)   6)飼育管理業務委託スタッフのトレーニング(個別教育プログラム)  3.実験動物施設の管理および作業の手順書  (1)管理および作業手順書の必要性  (2)手順書記載推奨項目と説明  4.自己点検・評価手順書と自己点検評価表  (1)動物実験実施に関する自己点検評価手順書   1)目的   2)点検・評価を実施する組織およびメンバー   3)点検・評価の手順   4)点検の実施   5)評価の実施   6)評価結果の報告  (2)自己点検・評価表   1)機関内組織・体制など  (3)第2 部参考文献・資料等   1)動物実験関連お役立ちWebサイト   2)参考資料とWebサイト 第3部 動物実験における動物の観察  1.動物の観察は動物実験の基本  2.観察の目的  (1)内因的異常発見のメリット  (2)外因的異常発見のメリット  3.観察のポイント  (1)見る、聞く、嗅ぐ、さわる、はかる   1)“見る”ことで何がわかる   2)“聞く”…何を聞くか   3)“嗅ぐ”で何がわかる   4)“さわる”といろいろなことがわかる   5)動物の入荷時あるいは定期的に体重を“はかる”と異常がわかる   6)観察の実際  (2)飼育管理および実験処置による環境の変化と観察のポイント  (3)痛み症状の観察のポイント  (4)実験動物の主な感染症  (5)マウス・ラットの感染症  4.症状と用語の解説  (1)ケージ内の状況   1)状態   2)糞(便)   3)尿  (2)行動・姿勢   1)行動   2)姿勢  (3)栄養状態  (4)外皮・被毛/全身・足・尾・耳  (5)眼・歯   1)眼   2)歯  (6)中枢神経系  (7)呼吸器系  (8)乳腺  (9)泌尿・生殖器系/消化器系   ・観察時のチェック表   ・剖検記録   ・剖検、微生物検査チェック表   ・動物異常判定チェック表  (10)第3 部参考文献等  監修者・著者紹介

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