1926（大正15）年生まれでありカトリックの信仰の篤い著者が慶應義塾大学を卒業してから、イタリア・ミラノ大学留学中にフランス・ルルドの巡礼に付き添い、18年間歩けなかった女性が実際に目の前で歩けようになる奇跡の場面に立ち会う場面なども書かれている。帰国後は教皇パウロⅥ世の医学顧問に任命され、長男が小学生の時にブラジル移住を決意し、ブラジル、リオ・グランデ・カトリック大学において医師としてもまた大学院で教授として教鞭を執りさまざまな体験をする。まさに奇跡特集を読むかのような感動的な事実が克明に記録されている。
また、戦争も体験した著者が人生を振り返って、帰天した母親への想いなど、若者へのメッセージなども綴られている。
また、一度診察させていただいたという永井隆博士についての資料集も文末に掲載されている。
医学を志す若者には必読の一書である。
著者念願の英訳本がこの度完成した。世界中の人に読んでほしいという著者の願いがこめられている。
目 次
推薦の言葉
カトリック大司教 池長 潤
発刊に寄せて
京都大学名誉教授 家森幸男 １
著者近影 ８
はじめに ９
生い立ち 11
日本で最初の伝道師 13
欠食児童 15
慶応義塾大学医学部予科に入学 15
父の教え 17
戦時中の思い出 18
カイザルのものはカイザルに 19
小泉信三先生 20
ゲッペルト先生 23
２つの白米のおむすび 24
ヘルマン・ホイヴェルス神父様 26
遠藤周作君 27
結 核 28
永井隆博士 29
羽田飛行場 30
戦後初めての留学生 32
トラブッキ先生 33
ソフィアローレンに似た研究者 36
老年医学を専攻 37
バチカンの日本大使 37
ルルドの奇跡（フランス） 38
坂井兵吉軍医大尉 42
日本人は若く見られます 44
イタリア移民船 47
細江薫との結婚 48
ローマ教皇のメジカル・アドバイザー 51
ローマ教皇パウロⅥ世に謁見 51
ブラジルに移住を考える 52
なぜポルト・アレグレなのか 53
カトリック大学の教授として迎えられる 55
白浜仁吉代議士 56
カトリック大学老年医学研究所 58
武見太郎先生 59
帰 化 62
ブラジル人はとても親日家です 64
お世話になった方々 65
夕方６時10分の祈り－奇跡の回復 67
神は人を神の似姿として作られた 70
スピリチュアル治癒 73
許しの文化 77
愛の文化 77
「老いる」は「恵み」だ 78
最高のレベル 82
老人を敬う事は西洋文化には無いのか 83
座右の詩・祈り 83
第３版 特別原稿 86
＊①美しい遺言状 87
＊②良心の素晴らしさ 88
＊③昭和天皇とマッカーサー元師会見 89
＊④ペラペラ語とは 91
＊⑤愛に包まれた冒涜的行為 93
＊⑥愛には何種類ありますか？～ 愛の賛歌 95
＊⑦先祖に殉教者 99
第４版 特別原稿 101
資料集 164
あとがき 204
著者紹介 207
