2019年9月アーカイブ
1926(大正15)年生まれでありカトリックの信仰の篤い著者が慶應義塾大学を卒業してから、イタリア・ミラノ大学留学中にフランス・ルルドの巡礼に付き添い、18年間歩けなかった女性が実際に目の前で歩けようになる奇跡の場面に立ち会う場面なども書かれている。帰国後は教皇パウロⅥ世の医学顧問に任命され、長男が小学生の時にブラジル移住を決意し、ブラジル、リオ・グランデ・カトリック大学において医師としてもまた大学院で教授として教鞭を執りさまざまな体験をする。まさに奇跡特集を読むかのような感動的な事実が克明に記録されている。
また、戦争も体験した著者が人生を振り返って、帰天した母親への想いなど、若者へのメッセージなども綴られている。
また、一度診察させていただいたという永井隆博士についての資料集も文末に掲載されている。
医学を志す若者には必読の一書である。
著者念願の英訳本がこの度完成した。世界中の人に読んでほしいという著者の願いがこめられている。